コラム
» 2009年10月12日 08時00分 UPDATE

ちきりんの“社会派”で行こう!:新たな職種層、“ゴールドカラー”の登場 (2/3)

[ちきりん,Chikirinの日記]

人生の半径

 さて、新たに現れるゴールドカラーですが、その1つの特徴は「人生における移動距離が圧倒的に長いこと」とされています。例えばブルーカラーは、生まれた町で高校まで出て、隣町の工場に勤め、配偶者とは近くのバーで出会い、子どもも地域の学校で育つ。人生は半径50キロくらいのエリアで完結する。

 ホワイトカラーは、数百キロは移動します。日本で言えば、金沢で生まれ育って、東京の大学に行き、大阪に配属になったりします。妻の実家は仙台だとしましょう。東京・大阪間が約600キロなので、人生は東京を中心としただいたい半径500キロくらいの範囲を舞台として繰り広げられるわけです。

 それに比べて、ゴールドカラーは数千キロ動きます。半径数千キロというのは、つまり世界を股にかけるということです。先日、雑誌に載っていた米国の投資銀行のチーフエコノミストの方。中国の田舎生まれで、清華大学(中国の理系トップ大学)の工学部で博士号をとり、その後ハーバード大学で経済学の博士号をとって国際機関で働き、今は米系の投資銀行で働く傍ら、中国政府のアドバイザーもやっていると書いてありました。

 この“移動の距離”が彼がゴールドカラーであることを示しているのです。

 日本人でもそういう生き方を始める人が登場しています。日本の田舎で生まれて米国で活躍する野球選手、ずっと日本で育ったけどシリコンバレーで起業する人、アジアに渡りタイやベトナムで働く人、中東でボランティアをする人もいます。音楽家を志す子どももすごく早い段階から欧州に行って教育を受け始めたりね。

 ごく普通の人でも、大学あたりからは、日本(半径数百キロで行けてしまう範囲)を越えた選択肢の中で「どこの大学に行こうか?」と考える人が出てきています。

 「人生の舞台の半径が、1ケタ違う」

 これがゴールドカラーの特徴です。

ah_gugumapu.jpg 出典:Googleマップ

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