コラム
» 2009年09月18日 08時00分 UPDATE

花王のWebコミュニティ「ピカママ」運営の裏側 (1/2)

花王のWebサイト「GO GO pika★pika MAMA」は、2007年4月に開設された新米ママさん向けのコミュニティ。開設から2年で登録ユーザー数は1万6000人を超えているが、花王ではWebコミュニティとどのように付き合おうとしているのだろうか。

[松尾順,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:松尾順(まつお・じゅん)

早稲田大学商学部卒業、旅行会社の営業(添乗員兼)に始まり、リサーチ会社、シンクタンク、広告会社、ネットベンチャー、システム開発会社などを経験。2001年、(有)シャープマインド設立。現在、「マインドリーディング」というコンセプトの元、マーケティングと心理学の融合に取り組んでいる。また、熊本大学大学院(修士課程)にて、「インストラクショナルデザイン」を研究中。


 花王のWebサイト、「GO GO pika★pika MAMA(ゴーゴー ピカ★ピカ ママ、以下ピカママ)」は、2007年4月に開設された新米ママさん向けのコミュニティ。

ah_pikamama.jpg 花王のWebサイト「GO GO pika★pika MAMA」

 ピカママは、大きくは「プレママコミュニティ(出産予定の女性対象)」「0歳コミュニティ」「1歳コミュニティ」「2歳以上コミュニティ」の4つに分かれています。そして0歳と1歳は、さらに月別に細分化されています。生まれたてだと驚くほど成長の早い赤ちゃん。同月生まれの赤ちゃんを抱え、ほぼ同じ悩みに直面するママさん同士で助け合える場が提供されているというわけです。登録ユーザー数は1万6000人(2009年07月)を突破しています。

 花王のWeb作成部長、石井龍夫氏によると、同社におけるWebサイトの主な役割は時とともに変化してきています。

 花王が初めてWebサイトを開設したのは1994年。それから10年ほどは、新聞・雑誌などと同様、企業から消費者へ一方的に情報を伝える「メディア」としての役割がメインでした。

 しかし、2003年以降になると、ブロードバンドが普及したこともあり、消費者とのインタラクティブなコミュニケーションが活発化。サイトの役割は、消費者の疑問・要望に応える「コンシェルジュ」的な役割が強くなっていきました。

 そして2007年以降は、mixiなどのSNSに代表される「ソーシャルメディア」が伸長、消費者間のコミュニケーションが日常のものとなり、いわゆる「口コミ」の影響が注目されるようになっていきます。この動きに対応して開設されたピカママは、いわば「ショールーム」のようなものです。商品を見るだけではなく、ショールームを訪れた消費者同士が交流する機会も提供できる場というわけです。

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