高級時計専門の保険って、知ってる?(4/4 ページ)

» 2009年08月24日 11時00分 公開
[吉岡綾乃Business Media 誠]
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“時計の保険”以外のビジネスモデル

 ベストナビドットジェーピーカンパニーは年商約6億円。会員に対して時計の保険サービスを提供するほかにも、約3万2000人いる会員を核に多角的な事業を営んでいる。

 GMC会員には季刊誌『PASSPORT』が5年分、計20冊送られる。このPASSPORTの制作も同社の仕事であり、掲載する広告収入が大きな柱となっている。

『PASSPORT』創刊号の特集テーマはファッション、クルマ、旅。もちろん時計の記事は特に詳しい(クリックすると表示)

 雑誌だけでなく、Webへの展開にも積極的だ。腕時計の正規販売店リストをメインコンテンツとする「Gressive」(参照リンク)、ライフスタイルマガジン「FERIC」(参照リンク)と、2つのポータルサイトを運営している。このほか、ブランド離れが進む若者へのプロモーションツールとして、年内には携帯サイトもスタートする予定だ。

 雑誌やWebの広告からさらに一歩進んだ取り組みとして、タイアップイベントを手がけることが増えているという。腕時計メーカーが時計専門店で行うイベントはもちろん、ターゲット顧客が重なる、異業種の企業を結びつけるイベントも最近のトピックだそうだ。「高級時計というのは、購入した後もサイズ調整など、意外と時間がかかります。店内で過ごす待ち時間が長ければ、時計を買ったお客様に対してのプロモーションは効果が上がりやすい。例えば、時計専門店で、スマートフォンの実機に触れるプロモーションイベントを行うなどの取り組みをしています」

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