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» 2009年07月15日 16時04分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:底堅いが、金融株などが売られ上値も限定的 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9269.25円 △7.44円
売買高 22億0026万株
日経平均先物 9290円 △40円
売買代金 1兆3288億円
TOPIX 866.37 ▼2.20
値上がり銘柄 712銘柄
東証マザーズ指数 415.11 △12.08
値下がり銘柄 855銘柄
日経ジャスダック平均 1172.07円 △3.99円
変わらず 133銘柄
騰落レシオ 86.66% ▼6.13%

日経平均

米国株高や円安、持高調整の売り一巡感もあって底堅いが金融株などが売られ上値も限定的

 米国市場が好決算の発表などを受けて堅調となったことから買い先行の始まりとなりました。米国市場の引け後に半導体企業が予想を上回る決算を発表したことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しと伝えられたこともあり、主力ハイテク銘柄などを中心に買い先行となりました。ただ、寄り付きの買いが一巡したところからは前日の大幅高の反動や信用収縮を懸念する手仕舞い売りと見られる売りが金融株や不動産株に入り上値を押さえる動きとなりました。引け際には買戻しもあり、持ち直しはしたのですが、戻りの鈍い伸び悩みの展開となりました。

 後場に入ると前場の引け際の地合いを引き継ぐように底堅い堅調な始まりとなりました。自動車株の一角などを買い直す動きや売られ過ぎの非鉄株や資源株を買い戻す動きなどもあり、堅調な展開が続きました。前場同様に同じ業種内でも強弱まちまちとなるなどちぐはぐな動きも見られましたが、出遅れ銘柄を物色する動きも見られ、雰囲気は前場よりは好転したような感じでした。ただ、日銀の金融政策決定会合の発表が行われると手仕舞い売り、持高調整のような動きも見られ、軟調となる場面もありました。その後、持ち直したものの、最後は米国市場動向を見極めたいと言うことで目先筋の手仕舞い売りもあって、上げ幅を縮小して引けました。

 小型銘柄は前日に続き戻りを試す動きとなりました。東証マザーズ指数は一昨日の大幅下落の反動が続いているようで大幅高となり、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高となりました。先物はまとまった売り買いは比較的少なく、指数を大きく動かす場面は少なかったものと思います。逆に下がれば買戻しが入り、上がればヘッジ売りや戻り売りに押されるという格好で方向感のない目先筋中心の展開となっていました。

 米国を皮切りに4−6月の決算、業績動向が発表になっています。新聞の観測記事や発表数字を見ても比較的好調(と言っても「回復」していると言う段階ですが)な決算となりそうなものが多く、持高調整のような形でないと売り叩き難いのではないかと思います。10000円を高値に9000円まで下落したと考えれば、その下げ幅の半分(9500円まで)くらいまでは予想を上回る決算が一つ、二つ見られたところで、売られ過ぎの修正として戻してもいいのではないかと思います。それとも米金融機関の決算を見て不安感が払拭されるまで、9000円水準の下値を確認する動きが続くのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 小動きとなりました。遅行線が基準線に打ち返されたような格好ですが、遅行線が絡む基準線も日々線がその中での動きとなっている雲も上昇となっており、RSIも下落余地があることから下値を試す場面もあるのかもしれませんが、強含みの展開となるものと思います。

TOPIX

NYダウ

 雲の上昇に合わせるように下値を確認しながら強含みとなっています。遅行線は基準線に上値を押さえられていますが、その基準線も上昇となっており、強含みの動きは続くものと思います。ただ、ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIは下落余地もあり、下値を確認するような場面も見られるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 RSIは下落余地があり、下げ足りなかったのですが、ストキャスティックスが底値圏からの反発となって戻りを試す動きとなりました。ただ、これまで下値のサポートと見られていた1ドル=94円と言う水準を意識すると上値も重くなるようですし、日銀の金融政策決定会合の結果や日銀総裁のコメントを見極めたいと言うこともあり、いったんは方向感のない動きとなっています。

銘柄ピックアップ

信用不安から金融株や不動産株が売られ、ディフェンシブ銘柄やハイテク銘柄の一角が堅調

新日鉄(5401) 326 △1

 2月から休止している高炉2基のうちの1基を8月に再稼動すると発表したことを受けて堅調となりました。本来であれば収益回復期待が強まり大幅高となってもいいところなのでしょうが、前日の反発の反動もあり一時軟調となるなど上値の重い展開となりました。

旭硝子(5201) 728 △2

 2009年1〜6月期の連結営業損益が会社が見込んでいたものよりも液晶テレビの需要拡大を受けて液晶用ガラスの収益が回復、大幅に改善されたと新聞で報じられ、好感する買いが入り一時大幅高となりましたが戻り売りも多く上値の重い展開となりました。

パナソニック(6752) 1202 △8

 「アイドリングストップ機能」の搭載車向けに新型バッテリーを量産すると報じられ、中長期の収益拡大を期待した買いが入り堅調となりました。

東光電(6921) 380 △80

 東芝(6502)と電力・ガス・水道向け等の計器事業を統合し、新会社を設立すると報じられたことを好感、ストップ高となりました。電力計器は、海外における電子化の加速、「スマートグリッド」の進展などから需要増加が見込まれることから好感されたものと思います。

スズキ(7269) 2095 ▼50

 インドでの4輪事業が好調ということが強調されて、業績への期待が過熱気味として大手証券が投資判断を引き下げたことから軟調となりました。

三井住友(8316) 3700 ±0

 米国で銀行の決算発表を控えているなかで、金融不安、信用不安を嫌気する動きから売られ、軟調となりました。前日の大幅高の反動から目先筋の利益確定売りに押された面もあり、戻り売り見切売りも多かったものと思います。

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