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» 2009年07月01日 17時11分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:経済指標や外部環境に関係のないところで目先的な需給に振り回されて乱高下 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9939.93円 ▼18.51円
売買高 23億0723万株
日経平均先物 9930円
売買代金 1兆5895億円
TOPIX 928.30 ▼1.46
値上がり銘柄 716銘柄
東証マザーズ指数 445.18 △3.13
値下がり銘柄 845銘柄
日経ジャスダック平均 1205.04円 △5.02円
変わらず 135銘柄
騰落レシオ 123.00% ▼1.43%

日経平均

経済指標や外部環境に関係のないところで目先的な需給に振り回されて乱高下

 米国市場は金利上昇などを嫌気して軟調となったことから売り先行となりました。それでも為替が円安に振れていたことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたことなどから寄り付きからの売りが一巡したところでは底堅さも見られ、買戻しを急ぐ動きもあり、堅調となりました。月替わりということで持高調整の売りが一服となたことも指数を押し上げる要因となりました。

 後場になると、朝方発表された日銀短観や午前中に発表された中国のPMI(購買担当者景況感指数)に改善が見られることを改めて好感するかのように一段高となりました。心理的な節目である10000円をあっさりと抜けたことも買戻しなどを急がせる動きとなり、また、路線価が全国で下落と報じられたにも関わらず持高調整の買戻しや投資判断の引き上げを好感する動きなどから不動産株が高いなど悪材料は織り込み済みで好材料に反応する格好となり大幅高となったのですが、引けを意識する時間帯になると先物へのまとまった売りもあって、日経平均は10000円を引けで上回ることはありませんでした。

 小型銘柄も買い方の回転が効いて、引き続き堅調なものが多く、東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物は朝方からまとまった買いも散見されましたがなかなか追随するような動きはありませんでした。ただ後場に入るとヘッジ買いと見られるまとまった買いも見られ、指数を押し上げる要因となっていました。

 ようやく持高調整と見られる売り一巡感から10000円と言う心理的な節目を抜けて引けるかと思われましたが、最後はまとまった先物への売りに押されてしまいました。今度は「やれやれ」と言うような動きは少ないものと思われ、10000円が上値と思う向きが多かっただけに抜けたことでオプションのヘッジのための買戻しなどもかさんだのでしょうが、どうしても10000円を超えて引けると困るような向きもあったのかもしれません。ここ何年か、目先筋の売買が増えたことやオプションの売買が増えたことに絡む動きだと思いますが、月の初めに高値をつけることが多く、今回も過熱感が強まるまで上値を試す動きが続くものと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 10000円を超えずに上髭の長い「並び赤」といわれるような形となりました。上値の重さを示すものとされますが、転換線も基準線もしっかりと上昇しておりまだ強含み、戻りを試す状況には変わりないと思っておいて良いと思います。RSIやストキャスティックスも上値余地はあり、引き続き10000円超えを試す動きが続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 高値を窺うところまで行きましたが日経平均先物へのまとまった売りなどで上値を押さえられました。上値の重いことを示す形となっていますが、転換線や基準線が上昇となっており、強含みの展開は続くものと思います。RSIやストキャスティックスに過熱感が出るまでは高値を試す動きが続くものと思います。

円相場

NYダウ

 高値を窺うところまで行きましたが日経平均先物へのまとまった売りなどで上値を押さえられました。上値の重いことを示す形となっていますが、転換線や基準線が上昇となっており、強含みの展開は続くものと思います。RSIやストキャスティックスに過熱感が出るまでは高値を試す動きが続くものと思います。

銘柄ピックアップ

指数に振らされながら乱高下、金融株は堅調

KDDI(9433) 509000 ▼3000

 系列会社が回線サービスをする、高速無線通信「WiMAX(ワイマックス)」の商用が開始され、今後の展開も期待されましたが、昨日大幅高となっていることもあり、特に材料視されることなく上値の重い軟調な展開となりました。

キリンHD(2503) 1326 ▼24

 2009年1−6月期の連結業績がアルコールを含まないビール風味の飲料などが寄与して好調、通期連結業績の上ブレも期待出来ると新聞で報じられたのですが、昨日まで3連騰となっており、織り込み済みとして利益確定売りに押されました。

みずほ(8411) 231 △5

 最大28億440万株の公募増資を実施すると発表、需給悪化や株式価値の希薄化を嫌気した売りも出るかと思われましたが、織り込み済みということで目先筋の買戻しが入り堅調となりました。

三井不(8801) 1694 △11 、 菱地所(8802) 1615 △4

 路線化が発表になり、全都道府県で下落と報じられましたが材料視されず、6月30日付の外国証券のレポートで不動産株の投資判断が引き上げられたことなどから目先筋の買いを集め堅調となりました。

三菱商(8058) 1769 ▼19、 住友商(8053) 965 ▼17

 商社株全般が海外市場で原油や銅の市況が軟化したことを嫌気して戻り売りに押される展開となりました。値動きの良い銘柄への乗り換えの対象となって売られた面もあるものと思われます。

ホンダ(7267) 2645 ▼15

 6月の新車販売台数が前年同月比プラスとなりましたが、先物へのまとまった売りに押される格好で軟調となりました。目先的な需給面から売られましたが、業績回復期待もあって底堅い展開となりました。

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