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» 2009年06月11日 15時29分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安、円高、金利高にもかかわらず、前日の大幅高の反動もなく底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9981.33円 ▼10.16円
売買高 30億1524万株
日経平均先物 10020円 △30円
売買代金 1兆8289億円
TOPIX 940.65 △3.64
値上がり銘柄 809銘柄
東証マザーズ指数 413.95 △11.28
値下がり銘柄 758銘柄
日経ジャスダック平均 1156.33円 △7.11円
変わらず 135銘柄
騰落レシオ 127.33% ▼7.99%

日経平均

米国株安、円高、金利高にもかかわらず、前日の大幅高の反動もなく底堅い展開

 米国市場は軟調、為替も円高、昨日の大幅上昇の反動も懸念されましたが、朝方発表されたGDP(国内総生産)改定値が上方修正となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しとなったことから、底堅い始まりとなりました。寄り付きの売り買いが一巡したあとは明日のSQ(特別清算指数)算出に絡む先物買いなどもあって、日経平均は昨年10月以来の10000円台となりました。ただ、10000円を抜けるところでは目先的な達成感もあり、上値を買い上がる動きにはならず、手仕舞い売りに押され軟調となりました。

 前場は達成感から軟調となったものの、後場は再び買い先行となりました。先物主導で買い先行で始まった後は上値の重さを確認することになりましたが、逆に底堅さも見られ、方向感のない展開となりました。中国の5月の輸出が80年代以降で最大の減少率とか、金利の上昇、円高進行など売り材料と思われるものもあったのですが、日経平均10000円割れではヘッジ買いや買戻しも入り、指数は底堅さも見られました。結局最後まで10000円を挟んで小動きとなりましたが、持高調整の売り買いは多く、売買高、売買代金ともにSQを前に高水準となりました。

 小型銘柄も堅調となりました。景気底入れ確認となったことで、割安銘柄、出遅れ銘柄を物色する動きとなっているようです。値動きの良さに個別に飛び乗るような動きも見られ、東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調となりました。先物は9月限月が中心となって来ましたがSQを睨んでまとまった売り買いも散見され、日経平均10000円乗せの要因となりました。ただ、ヘッジの買いでは10000円を超えて買い上がるような動きはなく、上値を限定させる要因ともなりました。

 日経平均10000円乗せで達成感が出た感じです。ただ、10000円を超える場面でも先物主導で盛り上がらず、それよりも昨日の大幅高の反動や目先的な過熱感が気になるということのようです。目先の需給に振らされて心理的な節目を抜けたということで盛り上がらなかったものと思います。円安や金利安を好感して「全面高」となったわけでもなく、逆に円高、金利高のなかでの上昇ということで、達成感や過熱感が取りざたされてしまうものと思います。持高調整がかなり進んだことをどのように評価するかと言うことになり、3月SQの時と同様に明日以降、相場に変化が見られる可能性もありそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 高値圏で「十字足」しかも昨日が大きな陽線であるので明日、大き目の陰線となるようであれば「三川宵の十字星」ということでいったん調整となる可能性が高くなります。明日、安く寄り付くようであれば陰線となる可能性が高く、高く寄り付くようであればもう少し堅調な地合いが続くということになりそうです。RSIもストキャスティックスも高く、心理的な節目である10000円をつけたこともあり、いったん調整となるのではないかと思います。

TOPIX

NYダウ

 高値圏で小さな陽線となりました。日経平均と同様に明日大きな陰線となるようであれば「宵の明星」となってしまいます。RSIやストキャスティックスも高値圏にあり、週末の手仕舞い売りなどで軟調となるようであれば目先的な過熱感も強いことから、いったん押し目を試すことになるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 雲の下限にサポートされて上限で上値を押さえられるといった状況です。遅行線も日々線に上値を押さえられ、上値の重い展開はもう少し続きそうです。同時に雲の下限にサポートされる状況も続き、雲のねじれの日柄までは小動きが続くのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

個別の材料に反応するものが目立つ

大日本スクリーン(7735) 331 △45

 大胆な構造改革、半導体用洗浄装置のシェア上昇を評価するということで大手証券が投資判断を引き上げ、手詰まり感の強い相場のなかで素直に材料に反応し大幅高となりました。

オリンパス(7733) 2365 △275

 コスト削減からデジタルカメラの赤字縮小、内視鏡が好調ということで、外資系証券が一株利益を大幅上方修正、目標株価も大幅に引き上げたことから買いが集まり、大幅高となりました。

GSユアサ(6674) 990 △84

 同社も含めた、「オール日本」、官民、産学が共同で次世代電池の開発に乗り出すと報じられ、「電池関連」で注目される同社にも買いが入り連日の上場来高値更新、大幅高となりました。

新日鉄(5401) 393 △21

 鉄鋼各社は生産調整が一巡、減産緩和に動き出し、同社も現在5割程度の稼働率となっている高炉の稼働率を6割から7割に引き上げると見られ、今後の収益回復期待が高まり、大幅高となりました。

花王(4452) 2045 ▼50

 特に売り材料が出たわけでもないのですが、持高調整の一環として、目先的な過熱感やディフェンシブ銘柄を売り直す動きもあり、軟調となりました。

ホンダ(7267) 2845 ▼40

 目先的な過熱感が強まっていることや為替が円高に振れたことから、持高調整の手仕舞い売りや利益確定売りがかさみ、軟調となりました。

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