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» 2009年06月10日 15時47分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:過熱感が強く、為替が円高、経済指標も予想を下回ったにも関わらず大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9991.49円 △204.67円
売買高 28億2516万株
日経平均先物 9990円 △210円
売買代金 1兆7474億円
TOPIX 937.01 △18.77
値上がり銘柄 1415銘柄
東証マザーズ指数 402.67 △6.12
値下がり銘柄 199銘柄
日経ジャスダック平均 1149.22円 △9.00円
変わらず 87銘柄
騰落レシオ 135.32% △7.48%

日経平均

過熱感が強く、為替が円高、経済指標も予想を下回ったにも関わらず大幅高

 米国市場は引き続きもたついた展開となり、為替も円高(ドル安)となり、寄り付き前に発表になった5月の機械受注統計も予想の範囲内とは言え、予想の中心を大きく下回ったのですが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたことや米国での半導体関連銘柄の上昇を好感するような形で買い先行となりました。寄り付きの買いが一巡した後は機械受注などを嫌気した売りや過熱感からの利益確定売りもあって、先物などは上げ幅を縮小する場面もあったのですが、幅広い銘柄に買いが入り、ほぼ全面高となりました。機械受注統計の中でも「電機」と「自動車」が2カ月連続で好転していることが好感された面もあるようです。

 後場に入ると一段高となりました。一昨日つけた年初来高値をあっさりと先物主導で抜けた後も買い戻しを急ぐ動きなどもあって堅調な地合いが続きました。昨日上げ一服となったものも改めて買い直され、センチメントの好転から好材料には敏感に、悪材料には鈍く、反応するような格好で大幅高となりました。さすがに心理的な節目と見られる10000円を意識するところで、最後は過熱感が強いことや明日以降も経済指標の発表やSQ(特別清算指数)算出を控えていることから、目先筋の利益確定売りもあり、上げ幅を縮小しましたが最後も買い戻しが入り高値引けとなりました。

 小型銘柄も堅調なものが多かったのですが、主力銘柄が先物主導で物色されるなかで、上昇限定とされるものも多く、東証マザーズ指数は大幅高となったのですが、日経ジャスダック平均や二部株指数は堅調というに止まりました。先物は買戻しを急ぐ動きやオプションのヘッジとして買い急ぐ動きが見られ、大幅高、終始相場をけん引する展開となりました。目先筋の利益確定売りで上値を押さえられる場面もあったのですが、まとまった買いが散発的に見られ、大幅高となりました。最後は手仕舞い売りも見られましたが買い意欲が強いようです。

 「意外高」と言う表現が良いのではないかと思います。いずれは近いうちに10000円に突っかける場面もあるのだろうとは思われていたのですが、「円高」や経済指標が予想を下回るなかで買われるというのがどうも意外感があります。今一つ盛り上がりに欠ける展開であるのもやはりあくまでも先物主導、それもオプションのヘッジとして先物を買い急ぐ動きがあったことで、指数が押し上げられたという面が強いということなのでしょう。明日以降も続くとは限りませんが、10000円を付けたら付けたで達成感が、抜けなければ抜けないで失望感も出て来るのではないかと思います。逆に、それだけにオプションのヘッジなどがあれば「意外高」となるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 一気に上に抜けてきましたがRSIやストキャスティックスは高値圏にあり、過熱感が強いものと思います。節目らしい節目は11000円程度までないのですが、いったんは心理的な節目となっている10000円水準で達成感も出てくるのではないかと思います。おしめを探る展開となれば上昇している転換線や基準線の水準、9800円、9500円というところが目処となりそうです。

TOPIX

NYダウ

 RSIは高値圏にありながらも若干上値余地はあるのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、過熱感は強いものと思います。もう一段の上昇。950あたりまで上昇となる可能性もありますがさすがにそこまで上昇すれば移動平均や基準線からの乖離も大きくなり過熱感からいったん調整となるのでしょう。

円相場

NYダウ

 雲の上限を割り込み下限でサポートされました。遅行線が日々線に上値を押さえられ、RSIは上値余地があるものの高い水準にあり、ストキャスティックスも高値圏からの調整を示唆しており、上値も重かったものと思います。しばらくは雲の下限にサポートされながら底堅く、上値も引き続き遅行線が日々線に押さえられて重いというももみ合いとなるのでしょう。

銘柄ピックアップ

過熱感の強い中、好材料に素直に反応

川崎重工(7012) 250 △34

 充電時間が10秒以内で済むニッケル水素電池を開発したと報じられ、環境関連、特に電池関連銘柄が買われるなかで物色され、大幅高となりました。

トヨタ(7203) 3880 △40

 円高となったことに加え、朝方発表になった機械受注統計が予想を下回ったのですが、「自動車」は2カ月連続で受注の改善が見られたことを好感し、買戻しなどもあって堅調となりました。

日立ハイテクノロジーズ(8036) 1643 △108

 今期(2010年3月期)も前期に続き黒字を確保できるとして大手証券が投資判断の買いを継続、目標株価を引き上げたことから大幅高となりました。米国市場で半導体関連銘柄が堅調となったことも後押しとなったようです。

日本郵船(9101) 456 △19 、 商船三井(9104) 691 △36

 業績面での上ブレが期待されるとして、複数の外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げたことから買いを集め大幅高となりました。

宇部興産(4208) 242 △7

 ハイブリッド車の販売好調が伝えられる中で、ハイブリッド車用のリチウムイオン電池の電解液やセパレーターが収益に寄与するとして外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げ、堅調となりました。

ブリヂストン(5108) 1402 ▼23

 原油価格を初め商品価格が軒並み高騰することで原材料コストの上昇から業績下ブレへの懸念が強まり、見切り売りや値動きの良い銘柄への乗り換え売りもあって軟調となりました。

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