先週末の大幅高の反動や米国株安、円高に加え、新型インフルエンザの感染拡大の経済への影響が懸念されて手仕舞い売りや見切り売りがかさみ大幅下落となりました。それでなくても指数は節目と見られる9500円をつけたことで達成感が出、決算発表も出揃ったところでこれもまた達成感が出たところで「次」を控えていったんは手仕舞い売りも出るところなのでしょう。
インフルエンザ関連絵銘柄が大幅高となっています。二番煎じどころかが三番煎じ(?)や四番煎じ(?)と思われるような、ものまで物色される自体となっています。確かにマスクが売り切れとなったというように、実際の業績に多少なりとも影響はあるのでしょうが、実際の収益拡大と言うよりは期待先行となっているようです。
こうした銘柄への対処とすれば割り切って買いつく、と言う方法と一時的な上昇だからといって空売りをする方法などが考えられますが、実際にはどのように対処すれば良いのでしょうか?飛び乗るのも初期のうちであれば正解なのでしょうがそのためには「明日儲かっても損をしても売る」とか、「10円下がったら売る」などと言ったルールを決めておいて実際に割り切ってその通りに売買できることを前提に売り買いするべきでしょう。
また、普段は売買高が非常に少ないような銘柄も多く、すぐにストップ高やストップ安となってしまうような銘柄は売り買いを控えた方が良いかもしれません。証券会社のディーラーなどプロのディーラーは常に、反対売買のこと考えて売り買いを手掛けるものなのです。買ったは良いけど売れない、とか売ったのいいのだが買い戻したら、自分で買い上がることになってしまった、などということのないように値段はともかく、常に売りたいときに売れる、買いたいとき買えるようにしておくことが重要なのだと思います。
慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤」
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