速報
» 2009年04月21日 15時58分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株安を受けて大幅下落だが、値ごろ感からの買いもあり底堅いものも散見される (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 8711.33円 ▼ 213.42円
売買高 24億2465万株
日経平均先物 8770円 ▼160円
売買代金 1兆5382億円
TOPIX 830.72 ▼17.58
値上がり銘柄 265銘柄
東証マザーズ指数 322.68 ▼3.97
値下がり銘柄 1382銘柄
日経ジャスダック平均 1034.10円 ▼2.30円
変わらず 55銘柄
騰落レシオ 116.79% ▼14.86%

日経平均

米国株安を受けて大幅下落だが、値ごろ感からの買いもあり底堅いものも散見される

 米国株が金融不安から大幅下落となり、為替も円高に振れたことなどから日本市場も売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系11社ベース)が大幅売り越しと伝えられたこともあり、先物を筆頭に売り気配から始まるものが目立つなど寄り付きから大幅安となりました。寄り付きの売りが一巡した後も目先筋の見切り売りになどもあって戻りも鈍く、下げ幅を広げ大幅下落となりました。

 後場に入ると大幅安ながらも底堅く小動きとなりました。昼の間に追加経済対策の前倒しなどが伝わると小売銘柄や環境関連銘柄の一角に買戻しを交え買い急ぐ動きもあり、戻り歩調となりました。戻りの鈍さに嫌気するような場面もあったのですが、物色銘柄が広がるに連れて下げ幅を縮小、大幅安ながらも安値からは大きく戻しての引けとなりました。米国市場でも大幅安のあとの反発も期待され、目先筋の買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。幕間つなぎ銘柄やディフェンシブ銘柄にも買いが入るところを見ると下げ幅の割には悲観的な見方は少ないのではないかと思います。

 小型銘柄も軟調なものが目立ちましたが、主力銘柄ほどの下げとはならず、東証マザーズ指数は大幅安となったものの、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調という水準に止まりました。先物もまとまった売り買いは少なく目先筋が株価の動きに合わせて右往左往するような格好で、指数を大きく動かすような動きはありませんでした。戻り歩調となるとろこではヘッジ売りなども見られましたが、下値を売り叩くような動きもほとんどなく、比較的おとなしい印象でした。

 昨日まで大きく戻していた鉄鋼株などは大幅安となりましたが、買戻しも従来よりは早目に入っているようです。物色対象もハイテク銘柄など輸出株の買い戻しに止まらず、ディフェンシブ銘柄の値ごろ感からの買いや小売株や電池・環境関連銘柄など幕間つなぎ的な銘柄への物色なども見られ、相変わらず市場参加者は少ないのでしょうが、物色に広がりは見られます。昨年来の大きな下落過程とは少し雰囲気が違う下げではないかと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 米国株安に押される格好で調整となりました。転換線を割り込んで、ここからは上昇に転じている基準線にサポートされるまで下落となる可能性もあります。上値が昨年10月15日と11月5日を結んだ線(=右下がりの赤い点線)が1月7日、4月10日の上値を押さえた格好となっており、いったんはRSIやストキャスティックスが落ち着くまで押し目を確認することになるのかもしれません。遅行線が日々線を意識するところでは反発となるのでしょう。

TOPIX

NYダウ

 何とか転換線にサポートされた格好です。遅行線も引き続き雲を意識して下げ渋っており、RSIやストキャスティックスは高値圏にあり、調整が必要というところですが、底堅い展開も続くものと思います。基準線も上昇となるところであり、引き続き強含みの展開が続くものと思います。

円相場

NYダウ

 遅行線が日々線に、日々線は基準線にサポートされて底堅い展開となっています。RSIやストキャスティックスはまだ下げ足りず、もう少し調整は必要なのでしょうが、値幅での調整は小さく、日柄での調整となって来るのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

米国株安や目先的な過熱感が強くほぼ全面安

日立(6501) 319 ▼12

 公的資金を使った一般企業の資本支援策を活用することを検討していると伝えられたことや子会社が公正取引委員会から排除命令を受けたことなどから、売り気配で始まり大幅安となりました。

新日鉄(5401) 350 ▼11

 先週末、昨日と連日の大幅高となったことの反動に加え、米国株安を受けて景気先行きへの懸念も強まり、大幅下落となりました。それでも買戻しなどもあり、上げ幅の割には底堅い動きとなりました。

ヤマダ電機(9831) 4780 △390

 昼の時間帯に政府の追加経済対策で省エネルギー家電の購入に付与することにした「エコポイント」が5月15日から適用されると伝えられたことで、当初の見込みより早めの導入を好感し大幅高となりました。

三菱商事(8058) 1579 ▼101

 昨日まで年初来高値を更新するなど目先的な過熱感が強まっていたところで原油価格の下落、米国株安、まだ、鉄鋼原料用石炭の価格が大幅に引き下げら、収益への影響も大きいと新聞で報じられたこともあり、大幅下落となりました。

住友精密(6355) 402 △38

 NTT(9432)や東邦ガス(9532)と共同で世界最高の発電効率となる燃料電池を開発したと発表、相場らしい相場もなかった銘柄でもあり、また、燃料電池という意外なところでのニュースだけに素直に好感、大幅高となりました。

JR東日本(9020) 5240 △140

 米国での金融不安や景気の先行きへの不安が募るなかで、ここのところ手仕舞い売り、見切り売りに押されていたことに加え、内需関連のディフェンシブ銘柄が消去法的に買われるなかで買戻しと値ごろ感からの買いで大幅高となりました。

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