強弱まちまちの経済指標だが、ベージュブックの発表を受けて堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年04月16日 08時32分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

輸出株のリバウンドに加え、引き続き「循環物色」か

NECエレクトロニクス(6724) 1473 ▼70

 ルネサステクノロジと経営統合する方向で最終交渉に入った。新会社の売上高は東芝(6502)を抜いて日本最大の半導体メーカーとなり、世界でも第3位に浮上する。世界同時不況で半導体各社の業績が悪化するなか、統合により生き残りを図る。

アデランス(8170) 945 △5

 国内投資ファンドがTOB(株式公開買い付け)を提案する見通しと報じられた。会社側の同意をえて重要議案に拒否権を持つ33.4%以上の株式取得を目指す。投資ファンドから役員を受け入れて経営再建を急ぐと共に、役員退陣などを求める米投資ファンドに対抗する。

レナウン

 社長以下5人の取締役全員が5月28日付で退任すると発表。筆頭株主からの取締役派遣の株主提案を受けていたが、より大胆な人事刷新を対抗的に打ち出して経営の主導権を維持する。

豊田通商

 資本・業務提携を拡大する。豊田通商が竹内製作所の第三者割当増資を引き受け、第2位株主となり、新興国で需要が見込める住宅建設用の見にショベルの取り扱いを増やす。

カネカ(4118) 547 ▼2

 携帯電話やパソコンなどの電子部品から出る熱を効率的に逃がすゴム状樹脂を開発した。今後、携帯電話などの高機能化で熱伝導性の高い素材の必要性が高まると見ている。

角川GHD(9477) 2050 △30 、 千趣会(8165) 639 ±0

 シニア層向け事業で提携する。7月に共同出資で新会社を設立、千趣会の販促ノウハウや物流拠点を活用し、角川の雑誌読者に通信販売を行うなど、h商品開発から販売まで幅広い分野で協力する。

外国人売買動向(外資系11社ベース)

売り  3720万株

買い  1790万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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