インタビュー
» 2008年12月13日 11時25分 UPDATE

嶋田淑之の「この人に逢いたい!」:日本人はきっと、ハワイの地ビールを好きになる――禎・アレン・ゴードンさん(後編) (1/4)

スコッチを世界ブランドにした英国名門公爵家の血筋に当たるゴードンさん。彼が、今取り組んでいるのが、コーヒービールなどさまざまな種類があるハワイの地ビールを、日本市場に広めるという仕事だ。

[嶋田淑之,Business Media 誠]

嶋田淑之の「この人に逢いたい!」とは?:

「こんなことをやりたい!」――夢を実現するために、会社という組織の中で目標に向かって邁進する人がいる。会社の中にいるから、1人ではできないことが可能になることもあるが、しかし組織の中だからこそ難しい面もある。

本連載では、戦略経営に詳しい嶋田淑之氏が、仕事を通して夢を実現するビジネスパーソンをインタビュー。どのようなコンセプトで、どうやって夢を形にしたのか。また個人の働きが、組織のなかでどう生かされたのかについて、徹底的なインタビューを通して浮き彫りにしていく。


ay_gordon01.jpg ゴードン公爵家にまつわる洋酒の数々。左から2番目がスコッチ、右端が「Gordon's Jin」

 多くの日本人に愛されるスコッチウイスキー。このスコッチを、スコットランド・ハイランド(高地地方)の密造酒から世界的ブランドへと発展させたのが、英国の名門・ゴードン公爵家だ。ジン(Gordon's Gin)、ティオペペ(Tio Pepe Sherry)もまた、同家によって大きく発展した。

 まさに洋酒の発展史とともに歩んできたゴードン公爵家。その血筋にあたる人物が今、ハワイの地ビールとオレゴンのワインを切り口にして、かの地の魅力あふれるライフスタイルを日本に伝えようと尽力している。

 それが、禎(てい)・アレン・ゴードンさん(38歳)である。前編では、彼のユニークな生い立ちから、興味深いオレゴンワインのビジネスまで紹介した。

 後編となる本編では、彼がいま満を持して取り組んでいる、ハワイの地ビールビジネスについて見てみたい。

 →ハワイの地ビール、オレゴンワインを通して日本に伝えたいもの――禎・アレン・ゴードンさん(前編)

日本にいても、ハワイのライフスタイルを満喫できるように

ay_gordon02.jpg GECO株式会社代表取締役の禎・アレン・ゴードンさん

 ゴードンさんが、2008年に入ってから情熱を注いでいるのが、ハワイ・コナビールの日本への輸出・販売だ。

 前編の冒頭で述べたように、長引く景気低迷により、日本人が最も愛する海外観光地・ハワイへの渡航者数が、年率10%を超える勢いで減少を続けている。「行きたくても行けない」というハワイファンの数は極めて多い。彼はそんな人々の渇きを癒やし、日本にいながらにしてハワイのライフスタイルを満喫できるようにしようというのだ。

 日本のビール市場は、アサヒビール、キリンビールなど少数の大企業によって事実上占有されている。また、その主力をなしているのはラガービールだ。

 その日本市場へ、ハワイの地ビールが参戦して生き残ることができるのだろうか? ゴードンさんは「大丈夫。日本人はきっと、コナビールを好きになると思います。根拠もあります」と真顔で答えた。「アイルランドの『ギネス』、ベルギーの『ヒューガルテン』などの例を挙げるまでもなく、日本では、海外の地ビールが人気を高めています。今後もじわじわと地ビール人気は上昇し、5%程度のシェアは確保するでしょう。

 ですが、アイルランドやベルギーに実際に行く日本人はどれだけいるでしょうか? それほど多くはありません。その点ハワイは、日本人が毎年130万人も訪れる人気観光地です。そういう点でも、ハワイの地ビールには可能性があると思います。さらに言えば、日本の女性は、ラガーよりももっと甘いものが好きなのではないでしょうか?」

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