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2005/09/16 14:05 更新

BREW最新事情:
SOAP+salesforce.comがBREWで実現できた理由 (1/3)

企業の基幹システムに、携帯電話からアクセスしたい――外回りの営業マンにとっては切実なリクエストだが、実現は非常に難しかった。これを可能にしたのが「salesforce.com Mobile Edition for au」だ。

 今年6月、セールスフォース・ドットコムとKDDIは「salesforce.com Mobile Edition for au」の提供について業務提携したことを発表した(6月13日の記事参照)

 セールスフォース・ドットコムの「salesforce.com」は、世界で30万人以上のユーザーが利用している基幹ビジネスシステムだ。そのsalesforce.comのクライアントアプリがBREWで開発され、auの携帯電話で使えるようになったこと、そしてSOAPによって直接通信するため、ゲートウェイ(中継用サーバ、詳しくは後述)不要で利用できる、ということの意味は大きい。

 salesforce.comのBREW版クライアントはどのような経緯で生まれたのか、そしてその将来像について、KDDIモバイルソリューション商品開発本部の有泉健氏と福原信幸氏、セールスフォース・ドットコム製品・サービス・技術統括本部長の榎隆司氏、同社マーケティングコミュニケーションマネージャーの治田恵美氏に聞いた。

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セールスフォース・ドットコム製品・サービス・技術統括本部長榎隆司氏、同社マーケティングコミュニケーションマネージャーの治田恵美氏

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KDDIモバイルソリューション商品開発本部の有泉健氏(左)、福原信幸氏(右)

salesforce.comとはどのようなシステムか

 アプリケーションをサーバに置き、クライアントのWebブラウザから利用することにより、クライアント端末への面倒なインストール作業を不要にするのがASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスだ。その世界的な成功例の1つがsalesforce.comである(2004年12月2日の記事参照)

 salesforce.comは、ASPによる統合型のオンデマンドCRM(顧客連携管理)/SFA(営業活動支援)サービスで、インターネットに接続できるPCがあれば、どこからでも利用できる。企業規模に合わせた価格帯のサービスを用意してあり、全世界で約1万7000社、30万人以上のユーザーが利用している。

 このsalesforce.comを携帯電話から利用できるようにしたのが「salesforce.com Mobile Edition for au」だ。サーバのデータベースにある情報、例えば顧客情報や商談に必要な詳細情報、スケジュール、ToDoリストなどを携帯にダウンロードして利用できる。携帯から更新した場合でも、PCから更新した場合でも、随時データを同期できるほか、端末紛失時にはリモートでデータを強制的に消去できるなど、携帯電話ならではの使い勝手にも配慮されている。

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salesforce.com Mobile Edition for auの画面。動作はきびきびとしており、オフライン時の使い勝手の良さが特徴的

 対応機種は「W31K」「W31SA」「W31T」で、ユーザー1人の1カ月の利用料金は1575円※。1ユーザーからでも導入できるし、翌日から導入して、すぐにやめることも可能だ。

※ただし、Professional Edition(月額7875円)、Enterprise Edition(月額1万5750円)の契約が別途必要

salesforce.comが携帯電話に載ることの意義

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[平野正喜,ITmedia]

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