アイデア出しの前に、アイドリングトークとして数分「最近、雑誌買ってる? 以前はどんな雑誌にいくらくらい使ってた?」的な話をしました。
結果、3人とも「仕事上、読まなくてはならない雑誌はまれに買うけど、プライベートではほぼ買わない。だって、Webで同等(かそれ以上)のコンテンツが無料で手に入るから」という意見でほぼ一致しました。ちなみに、上口さんは学生時代に人並み以上に雑誌を買い、ファイリングして保存するほど雑誌好きだったそうですが、そんな彼女も「今は多くて月に2〜3冊。全く買わない月もある」とのこと。
全員がIT業界に勤めているからか、予想通りの結果ではあったものの、出版不況の流れから鑑みても世間の常識からさほどズレてはいないでしょう。
ではアイデア出しに移りましょう。5分間で各自がメモ用紙に「現状の雑誌に対する欠点(=買わない理由)」を書けるだけ書き出します。ペンを握って覆いかぶさるように紙に向かい、完全なセットポジションで開始合図を待つ鷹木さんはもちろん、もう慣れたもので、ヨーイドンの合図と同時に全員のペンが一気に走り始めます。
そして5分後に集まったアイデアの数は、鷹木さん21個、上口さん13個、中山10個の計44個でした。
相変わらず鷹木さんが半分近くを稼いでいます。最も少なかった私でさえ、5分でも10個。つまり、30秒に1個ならアイデアは作れるということです。5分で10個ではむしろ少なめな気がして、私は「ちっ、たった10個か。もう少し出せたな……」となったくらいでした。
以下、全員のメモを公開していきます。
メモの内容 | 解説 |
---|---|
有料 | Webならタダですから |
Googleで見つかる | 同等かそれ以上のコンテンツが一発で見つかる |
正しくない→比較コストが高い | 内容が正しいかどうか、雑誌単体では分からないし、比較も難しい |
つまらない | だってそうなのだから |
不要な情報が、混ざる | 読みたくないコンテンツまで一括パッケージになっている |
場所をとる | 保管場所の問題 |
誰が書いたか分からない | 記事執筆者が分からず、過去との比較検証もほぼ無理 |
クリックできない | 関連記事、反論記事、比較記事に移動できない |
写真とテキストしかない | 動き(動画)や音声がない |
紙である | 経年劣化する |
本屋さんでしか売っていない | 行っても売り切れの可能性がある |
保存に気を遣う | 破れる、劣化する |
シェアできない | 紙なのでWebのような仕組みがない |
リツイートできない | 同上 |
いいね!できない | 同上 |
コピペが難しい | 同上 |
一部書店で立ち読みできない | ヒモで縛ってある書店だと、中身を確認できない |
手を使う | ページをめくるのが面倒 |
目を使う | 音声読み上げしてくれたら、歩きながら読書(音書?)できる |
耳を使わない | 音声がない |
迫力がない | アクションがない |
鷹木さんは他の2人に比べて明らかに短いフレーズで出しています。特にラストの3分の1は「シェア>リツイート>いいね!」とか、「手>目>耳」と連想ゲーム的につなぎ合わせていますね。この辺が数を稼ぐコツなような気がします。
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