日本上陸150年で大きく変わった手帳事情、国家から賜る物から自分で作るモノへ事例付き「手帳カスタマイズ術」(3/3 ページ)

» 2011年12月15日 12時00分 公開
[舘神龍彦,Business Media 誠]
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 それぞれ目標に向かってのToDoや備忘録、具体的な目標設定やそのステップ、メモなどのために使っているそうだ。

  • S:手帳機能を充実させる。ブログ更新、信頼を構築する
  • M:投資するもの、金額をあらかじめ決める 
  • A:あるジャンルを1年かけて極める ジャンルの絞り込み
  • R:アフィリエイト収入、出版? プレゼンテーション力を常に意識する
  • T:1年後

 このほかにも以下のように各種アナログツールを活用している。これには個人用のPCやスマートフォンの利用が社内で禁止されている事情も関係しているのである。

  • 夢目標管理のテンプレート。A5に縮小印刷して利用
  • 誠 Biz.IDのライフハックテンプレート
  • 愛用のA5版システム手帳。A6版メモは表面のポケットに収納できる
  • 会社支給のテンミニッツ
会社支給のテンミニッツ

綴じ手帳を自分でデザインし、印刷所に発注してしまうツワモノも

 1616hacksさんの手帳はいかがだっただろうか。現在の手帳は、手帳本体というハードウェアと利用習慣・テクニックと、それを実現するためのツールによって成立しているのである。

 ある人は、スケジュール管理に利用し、別の人はライフログをつけるために、またある人はアイデア帳として使う。12月2日に刊行した拙著『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は、手帳のこういった実態、すなわち目的別にカスタマイズされているありさまをヒントに、その具体的なやり方を紹介している。

 具体的には1冊の手帳をベースとし、そこにカードやメモ用紙や、市販/自作のシステム手帳リフィルなどを組み合わせ、さらに利用習慣をインストールすることで自分なりの“最強マイ手帳”を作るヒントを紹介している。

 単にメモ帳を組み合わせるだけでも、手帳はパワーアップできる。先ほどの1616hacksさんのように本誌で提供しているライフハックテンプレートを組み合わせる人もいる。その一方、綴じ手帳を自分でデザインし、印刷所に発注してしまうような人もいるのだ。

 手帳を巡るもっとも代表的な悩みは“自分にぴったりの手帳がない”ことだろう。そして『手帳カスタマイズ術』は、その問題にカスタマイズという方法で対応することを提案する。手帳の選び方や使い方、そしてカスタマイズ方法に悩む人には是非とも手にとっていただきたい1冊だ。

手帳セミナー(無料)のお知らせ

 「自分をサポートする「マイ手帳」の作り方〜『手帳カスタマイズ術』『先まわり手帳術』刊行記念イベント(手帳評論家・舘神龍彦さん×愛妻家大田正文さんコラボセミナー)」開催のお知らせです。

 『手帳カスタマイズ術』の刊行を記念して、東京・青山のダイヤモンド社でセミナーを開催します。

 毎年、年末になると悩むのが来年の手帳の使い方。今や手帳は夢や目標の管理と並んで、自分だけの習慣管理ツールとなっています。けれど、世の中には数多くの手帳術があふれ、どれが参考になるか分からないという人も多いのではないでしょうか?

 手帳に自分を合わせるのではなく「自分に手帳」を合わせることを目的に、自分がもっとも使いやすい「マイ手帳」をいかに作るかを解説した『手帳カスタマイズ術』(舘神さん著)。どんな手帳も自分仕様にカスタマイズできる方法を具体的に紹介した同書を、より分かりやすく解説していきます。

 また15年間、1日も欠かさず、手帳に目標や感情を書き続け、手帳によって人生を変え、夢をかなえてきた「人生を進化させる方法」をまとめた『先まわり手帳術』(大田さん著)。「人生を変える書きこみ」について、ご本人が解説していきます。

 来年の手帳が決まった人もまだの人も、この機会にぜひ自分だけの「マイ手帳」を作り上げ、手帳を有効活用するヒントにしてください。参加料は無料です! 高い手帳術セミナーに参加しなくても、著者直々に手帳の使い方のヒントを教えてくれるこの機会をお見逃しなく! 手帳好きなユーザーとの交流にもぜひお役立てください。

著者紹介 舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)

 アスキー勤務を経て独立。手帳やPCに関する豊富な知識を生かし、執筆・講演活動を行う。手帳オフ会や「手帳の学校」も主宰。主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)など。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売


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