第1回 「指示」「放任」「傾聴」「対話」 マネジメントの4タイプ今さら聞けないマネジメント&コーチングの基本(4/4 ページ)

» 2008年03月17日 16時19分 公開
[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]
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やる気が出るのは「対話」>「傾聴」>「指示」>「放任」の順

 部下のやる気が全然出ないのは放任型です。できない部下をほったらかしにしていて、彼らにやる気が出るはずがありません。

 次にやる気が出ないのは指示型です。「結局、私は言われた通り動く駒でしかない」というような気持ちになります。特に、できる部下は指示ばかりされるとやる気がなくなります。できない部下は、指示されるとホッとする部分もあるでしょうが、それでもいつの日か、「私って何だろう」という気持ちになります。

 それよりもやる気が出るのは傾聴型です。話を聞いてもらえると誰でもうれしいものですから、やる気は出ます。また、できる部下には放任型で対応しても、傾聴型と同じくらいのやる気が出ます。

 しかし、なんといってもやる気が出るのは対話型です。こうしてみると、やる気が出るのも対話型ですし、成果が出るのも対話型、つまりコーチングです。ただし、最初に時間がかかりますし、できない部下だとなかなか成果が上がらないという部分で、勇気が必要なマネジメント方法といえるでしょう。

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ピークパフォーマンス 代表取締役

平本相武(ひらもと あきお)

 1965年神戸生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了(専門は臨床心理)。アドラースクール・オブ・プロフェッショナルサイコロジー(シカゴ/米国)カウンセリング心理学修士課程修了。人の中に眠っている潜在能力を短時間で最大限に引き出す独自の方法論を平本メソッドとして体系化。人生を大きく変えるインパクトを持つとして、アスリート、アーチスト、エグゼクティブ、ビジネスパーソン、学生など幅広い層から圧倒的な支持を集めている。最新著書は「成功するのに目標はいらない!」。コミュニケーションやピークパフォーマンスに関するセミナーはこちらから。


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