エアライン人気ランキングで常にトップ3の一角を占めてきたシンガポール航空。なかでも長距離用機材に搭載しているビジネスクラスは「最強」の呼び声も高い。私は今回、エアバスA380で運航する成田からシンガポールへのSQ011便に搭乗した。空港でのチェックイン手続きからシートと機内設備、食事のサービス、客室乗務員の定評あるもてなしまでを詳しくレポートする(写真撮影:倉谷清文)。
成田空港第1ターミナルの南ウイングには、出発の2時間前に到着した。「ビジネスクラスのご利用ですね」と声がかかる。ゾーンIでシンガポール航空のスタッフに案内されたのは、紫色の絨毯が敷かれた上級クラスの専用レーンだ。
エアライン各社は機内だけにとどまらず、ビジネスクラス利用者のためにさまざまなサービスを用意している。その一つが、混雑時にも長い列に並ばずに時間を短縮できるこの専用レーンでのチェックイン手続きである。最近は自宅やオフィスを出る前にオンラインチェックインを済ませてくる人も多いが、手荷物の預け入れなどでカウンターには立ち寄るので、専用レーンが使えるのは本当に便利だ。
カメラマンとともにパスポートとeチケット控えを提示すると、カウンター内のシンガポール航空のグランドスタッフと提携パートナーのANAスタッフが「シンガポールまで2名さまですね」笑顔で答えた。シンガポール航空の成田でのカウンター業務は、同じスターアライアンスメンバーであるANAがハンドリングしている。パスポートの照合からボーディングパスの発券、預け入れ手荷物への「プライオリティ」のタグ付けまでがじつにスムーズ。搭乗開始予定の時間とゲート番号、ラウンジへの行き方などがていねいに説明され、彼女はこうつけ加えた。「行ってらっしゃいませ。どうぞ楽しいフライトを!」
極上の旅の始まりに、期待が高まる。
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