そして、査定当日。1社目の業者が待ち合わせより若干早めに到着して、早速クルマの査定を始めました。開口一番……
業者A ご希望価格はいくらですか?
友人 いや、プロなんだからクルマ見て判断してよ!
業者A いや、そういわれても……。いくらでも良いから、希望をきかせてくださいよ
友人 じゃあ、80万円で!(ちょっと頭に来たのでふっかけてみた)
業者A え? それは無理ですよ。市場で売ってる値段じゃないですか……
この瞬間、「だったら聞くなよ」と思ったのはいうまでもないことです。でも、ここで「ディーラー査定より高ければいいや!」という思いで「40万円」といったら、損をしていたかもしれません。
そんな話をしていると、電話が鳴りました。
友人 はい。○○です
業者B 業者Bと申しますが、はやく着いてしまったので伺っても良いですか?
友人 (業者Aに)呼んでも良いですか?
業者A あー、かまいませんよ
友人 え? いいの? 電話で約束するときに、ほかと一緒なら降りるっていわれたけど
業者A あー、本部はそういうのですが、現場はそんなの関係ありませんよ!
友人、呆然……。しばらくして業者Bが到着しました。
業者B こんにちは!
友人 どうも
業者A あ! どうもどうも!(業者Bと知り合いらしい)
こんな感じで、業者は予定時間より早くドンドンと訪れます。しかも、みんな知り合いらしい。友人は、ここで「みんなグルなんじゃ?」と不信感を覚えたそうです。結局、5社と同時に話をすることになりました(時間どおりに来たのは1社だけ)。
友人 ところで、みんな同じ金額を提示してきたらどうするの?
業者B そのときはじゃんけんかな?(ちょっとふざけた様子)
友人 は? じゃんけん?
かなり不信感が増したことはいうまでもありません。
各社が査定を終え、出てきた金額はどこも40万円前後。この時点でディーラー下取りより5万アップです。ここで、友人のアピールタイム!
友人 レガシィの赤なんてなかなか出てこないよ
友人 赤オンリーで探している人もいるし、絶対にすぐ売れると思うよ
友人 サンルーフも付いてるし、メーカー純正のスポーツバンパーも貴重だよ!
各業者は、その話を聞き少し考え込み、出てきた回答は45万円前後ですが、どこも渋っている様子です。しかし、次の一言で急に各業者の目つきが変わったそうです。その一言とは……
友人 クルマは、来週持っていってかまいません
その瞬間から、各業者はバラバラの場所に散っていき、電話で本部と交渉を始めました。そして、最終的にはカーチスが提示した52万円という買取価格で決めたそうです。結果的にディーラーの下取り価格よりも17万円も高く買い取ってもらうことができました。
最初に出てきた言葉は「正直疲れた」でした。「でも、冷静に考えてみると、時給数万円なんだよな。そう考えると一括見積を使ってよかったよ」と。ただし、査定している最中は、家の周りを本人含めて6名の大人がウロウロするので、近所の目が気になったといいます。
今回、話を聞かせてほしいとお願いしたところ、「何も隠すことはないので、全部書いてもいいよ!」と快く引き受けてくれた友人。いろいろな状況を加味しても、結果には満足しているのだと思います。
正直、私が次に車を買い換えるときは、車買取一括見積を使ってみたいと思いました。だって、労力はかかるかもしれないけど、今回の例で考えると17万円も得してますからね。ただ、面倒が嫌いな人は絶対にやめた方がよさそう。人間不信にもなりかねないし(笑)
※この記事は、誠ブログ「車買取一括見積は本当に高く売れるのか?」を転載しています。
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