『SUPER8』はざっくりいうと、中学の夏休みにゾンビ映画を撮ってたら列車の激突事故に遭遇、カメラは壊れるわ、現像したフィルムは変なものが写ってて使えないわ、山火事で強制避難させられるわ、夏休み中に口説くつもりで脚本書き直してキャストに入れたかわいいあのコは行方不明になるわ……どうしよう! こんなことじゃ8ミリ映画コンテストに間に合わないよ! っていう話……でもある
スピルバーグリスペクトぉ〜〜!な『LOST』のJ.J.エイブラムスくんが、スピルバーグ製作の下で好き放題に撮った映画。1970年代のアメリカの田舎町で8ミリ映画に夢中な中学生はほとんど自画像。撮ってる映画はゾンビ映画、物語の始まりはスピルバーグの『激突!』のようだし、映画を撮ってる中学生チームの友情はどことなく『スタンド・バイ・ミー』、得体の知れないエイリアンが小出し小出しに出てくる様子はどっちかというとヒチコック風?
で、最終的に『E.T.』や『未知との遭遇』のようにしたかったんだろうな〜、っていう気持ちは分かるけど、エイリアンの設定が……なので、今ひとつハートウォーミングな感じにならなかったのが残念!
とはいえ、いろんな要素がいっぱい詰まってて、エンドロールにオマケまでついて、しっぽまであんこぎっしり! なたい焼きみたいな映画です。
母を亡くして父子2人きりの生活にまだ慣れないジョーは夏休みに友達と映画を撮ることに没頭している。クラスメートのアリスをキャストに迎えて町外れの駅で撮影中に、列車事故に遭遇。そのときのフィルムに、何か得体のしれない生物が写っていた。ときを同じくして、街では謎の事件が続出。そのうちに空軍がやってきて街は封鎖、住民が強制避難させられる中、アリスが行方不明になってしまう。空軍が追っているエイリアンの存在に気付いたジョーたちは、彼女を救うべく避難所をこっそり抜け出すのだが……。
映画好きが高じて、コラムを書いたりもするイラストレーター。『WOWOWマガジン』『問題小説』『てぃんくる』などでイラストコラムを執筆。『Tokai Walker』の金子裕子さんのコラム「セレブ診療所」にコマ漫画を付けている。過去には『DVD&ビデオでーた』でビデオレビューのイラストコラム、『DVDでーた』で記者会見をレポするコラム『現場から櫻井輪子でした』を連載。
著書に『「へのへのもへじ」から始める 世界一カンタン! イラスト練習帳』がある。公式サイト「SakuraiWako'sめカラうりぼう」。
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