女性の正社員「管理職になりたい」は24.4%――タイプ別にみると?タイプ別に分析

» 2015年04月28日 10時49分 公開
[ITmedia]

 政府は活力ある社会の実現を図るために「女性の登用」に力を入れているが、現在正社員として働く女性の中で「管理職になりたい」と思っている人はどのくらいいるのだろうか。25〜44歳の女性に聞いたところ「管理職になりたい」と答えたのは24.4%、「なりたくない」は75.6%であることが、インテリジェンスHITO総合研究所とDODA(デューダ)の調査で分かった。

 32項目の質問から、キャリアの志向性を4つのタイプに分類した上で「管理職になりたい」と答えた人を見たところ「内外ギャップタイプ(仕事はきちんとこなすが、自己と外部の評価にギャップを感じている)」(39.7%)が最も多いことが明らかに。次いで「バランスタイプ(自分を内からも外からもバランスよく見ている)」(34.6%)、「ほどほどタイプ(何に対しても平均的にこなしている)」(21.3%)、「悩める子羊タイプ(自分自身や生き方について悩みを抱えている)」(8.8%)と続いた。

女性の正社員「管理職になりたい」は24.4%(出典:インテリジェンスHITO総合研究所とDODA)

管理職になりたい理由

 管理職になりたい理由をタイプ別でみると「バランスタイプ」は、「より責任の重い仕事がしたいから」(8.1ポイント)、「自分の影響範囲を広げたいから」(7.5ポイント)が上位に。一方、最も管理職意向が低い「悩める子羊タイプ」では「肩書がほしいから」(7.3ポイント)が目立った。

 最も管理職意向が高い「内外ギャップタイプ」は、「より責任の重い仕事がしたいから」(22.7ポイント)、「肩書がほしいから」(20.5ポイント)、「自分の影響範囲を広げたいから」(17.2ポイント)といずれの項目もポイントが高い。

 これらの結果から「タイプにより管理職意向やその理由・考え方は全く異なることが分かった。女性の活躍を推進し、管理職比率を高めるためには、それぞれのタイプの特徴や価値観にあわせたマネジメントの支援が必要と言える」(インテリジェンスHITO総合研究所)

 インターネットによる調査で、現在正社員として働く25〜44歳の女性1058人が回答した。調査期間は1月24日から25日まで。

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