土肥: おいしいモノをつくっても、価格は高い。「お客さんはなかなか手にとってもらえないのでは」といった不安はなかったですか?
工藤: ありました。せっかくつくったのに、コンビニなどの棚から商品がなくなれば、開発者としては寂しい。なんとか手にとってもらいたいなあと思っていました。
ネットを見ていると「急須で飲む味がして渋い」といったコメントがありました。でも、開発時は“急須で飲むような緑茶”を目指していたので、その人の味覚には合わなかったかもしれませんが、なんだかうれしかったですね。ちょっとヘンな感想ですが(笑)。
土肥: 飲料の新商品って、年間1000種類ほどあるんですよね。平日は約200日なので、単純計算すると、1日に10商品ほど発売されている。ということは、飲料メーカーにとってスーパーやコンビニなどで自社商品を採用されることは本当に難しいことになりますが、「別格」は採用されました。
工藤: 1品採用されることだけでも大変な状況の中で、シリーズすべて(4種類)採用されたことは珍しいことではないでしょうか。通常、缶コーヒーであれば缶コーヒーのところに、緑茶であれば緑茶のところに並んでいるのですが、「別格」の場合、お店によっては4種類並んでいるところがあります。これも珍しいことではないでしょうか。
土肥: スーパーやコンビニなどからはどんな声が届いているのでしょうか?
工藤: 「試飲会の反響がスゴいことになっている」と聞いています。スーパーでは、2リットルのお茶が150円ほど売られていますが、「別格」は375ミリリットルで200円(希望小売価格:税別)。価格が高いので、横に並んでいたら、なかなか売れません。でも、試飲会でひと口飲んでいただくと、購買率が上がるんですよね。他の商品は、試飲会を行うと普段の2〜2.5倍売れるのですが、「別格」の場合は5〜6倍。
土肥: ほー。
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