納得のいかない判定で悔しいからといってもちょっと誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)が過ぎると思うかもしれないが、仁川アジア大会はそもそもの始まりが「詐欺」のようなものなのだ。
元仁川市長であるアン・サンス氏の自伝によると、市長はアジア大会を誘致するために、韓国大統領が「平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック」のために発したコメントの映像を勝手に編集して、いかにも韓国大統領が推薦していますというような招致プレゼン動画をつくったという。
要するに、「捏造(ねつぞう)」したのだ。
ちなみにこの市長、虚言が常習になっているようで、2010年に北朝鮮が仁川管轄の島を砲撃した際には、魔法瓶をマスコミの前に高々と掲げて「これが砲弾です」なんてデマカセを触れ回ったことでも知られている。
人々を騙(だま)して強引に開催にこぎつけたイベントがうまくいくわけがない。低予算での運営を行うという大風呂敷を広げたことも加わって、各国メディアからは施設や運営の酷(ひど)い惨状が漏れ伝わってくる。
簡易トイレは詰まりっぱなしで、施設もボロボロ、しかも選手団向けのお弁当からサルモネラ菌が検出されるなど、もはや「やらないほうがよかったんじゃないの」と思ってしまうほどだ。
そんな悲劇の地・仁川にほど近い平昌で2018年に冬季オリンピックが開かれる。「仁川大会は成功」なんて感じで反省ゼロの様子を見る限り、平昌も今回と似たような問題が続発し、全世界から「韓国するな」の大合唱となる可能性は高い。
世界の嫌われ者として孤立しないためには“仲間”をつくるしかない。あたりを見回したら、お人好しの日本もオリンピックがとれたとうかれている。これを利用しない手はない。
ちょっと前、太田昭宏国交相が韓国へ行った時、文化体育観光部長官、国土交通部長官らと会談を行って、平昌冬季及び東京オリンピック・パラリンピックに向けた日韓共同観光マーケティングをするなんて話を頼んでもいないのにまとめてきた。
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