配って、売れて、パクられて――ポッキー海外物語仕事をしたら“インドネシア”で売れた(1/7 ページ)

» 2014年10月08日 08時05分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 2020年、東京オリンピック開幕――。

 一流アスリートの姿をひと目見ようと、海外からたくさんの人が日本を訪れるだろうが、スーパーやコンビニではちょっとした“異変”が起きるかもしれない。日ごろから食べているお菓子を「お土産」として購入する外国人たちで溢れかえっているかもしれないのだ。

 ん? どういうこと? と思われるかもしれないが、現在「ハイチュウ」「じゃがビー」「堂島ロール」など、日本を代表するお菓子の海外ラッシュが起きている。中でも、とりわけ海外展開に積極的なのが江崎グリコの「ポッキー」だ。

 ポッキーの海外展開は、1960年代後半に香港でスタートした。40年以上経った今、約30カ国で販売されていて、2013年の売上高は前年比3割増の約400億円。新興国の中間層の所得拡大を背景に、2020年には約2.5倍の1000億円を目標に掲げている。

 “世界のロングセラー商品”と言ってもいいポッキーは、どのようにして現地の人たちの胃袋を“とりこ”にしたのか。2012年に本格的な展開を始めたインドネシアの事例について、同社広報部の中原修さんに話をうかがった。聞き手は、Business Media 誠編集部の土肥義則。

インドネシアで今、ポッキーが売れているという
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