彼のおかげで、「政務活動費」というカネがいかにバカバカしく、高給取りの議員たちの「生活費」にしかなっていないことが明らかになった。
しかも、兵庫県議会は彼を「虚偽公文書作成」で告訴するんだとか。本来ならば国民の税金なわけだから「業務上横領」で追及すべきなところを、形式犯でうやむやにする。自浄作用がないとかいうレベルではなく、政治家としての仕事を完全に放棄する愚行だ。というよりも、似たようなイカサマをしている他の議員への飛び火を防いでいるとしか考えられない。
よく誤解されているが、地方議員はヒマだ。都議会でも昨年開催されたのは83日間しかない。時間があるので、完璧な“ストーリー”を組み立てて、「政務活動費」という「生活費」を好き勝手使う議員も少なくない。そういう連中に比べたら、「この国の議員は“政治で生計をたてること”で頭が一杯ですよ」と身をもって国民に示した野々村さんのほうがよほど「政治家」らしい仕事をした。
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