コンビニが、何度も「おにぎり100円セール」を行うワケご一緒に“おでん”いかがですか(1/3 ページ)

» 2014年07月03日 08時00分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

著者プロフィール・川乃もりや:

 コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、Webサイト「コンビニ手稿」と、誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議を始める。

 旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。


ご一緒に“おでん”いかがですか:

 多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。

 筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?


 コンビニで実施されている「おにぎり100円セール」。店頭に貼ってあるポスターなどを見て、「おっ、100円か。今日の昼飯は、おにぎりにしよう」といった経験をもつ人も多いだろう。

 こうしたセールはさまざまな状況に合わせて、各チェーンが展開しているが、最近では特にセブン-イレブンの連発が目立つ。ここ1年を振り返ってみても、セブン-イレブンは「おにぎり100円セール」を10回も行っている。

セブン-イレブンのおにぎりセール

※2014年3月以前のセールについては、リンク先が削除されていました。

 セールの時期に注目すると、ほとんどが長期休暇や連休に合わせて実施している。長期休暇に行う理由として、来店動機の“後押し”挙げられる。しかし、よーく見ると、連休どころか祭日もない6月にも実施している。なぜこのタイミングなのかというと、梅雨時期は来店動機が低くなるので、お客さんに来店してもらう“きっかけ”をつくっているのだ。

(出典:セブン-イレブン)
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