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クラウド会計「マネーフォワード 確定申告」を検証――セキュリティ面はどうなの?(2/3 ページ)

» 2014年02月13日 10時00分 公開
[宮田健Business Media 誠]

クレジットカードの明細を自動的に取り込む

 フリーランスになって最初に悩んだのは、「クレジットカードをビジネスで利用していいのか?」という点だった。結論から言うと、個人事業主が事業を行う上で必要な経費をクレジットカードで支払うことはまったく問題ない(個人利用分も同一カードで行うと会計処理が大変煩雑になるので、ビジネスカードでなくても別カードを作るべきだ)。

 事業の経費支払いにクレジットカードを使う場合、会計処理もクレジットカードを前提とした処理を行う必要がある。その記帳方法については割愛するが、マネーフォワード 確定申告にはクレジットカードの明細を自動的に取り込む機能があるので、それを実際に使ってみた。

 まず、メニューの「口座情報」から「金融機関登録」を選択する。「銀行」「カード」「電子マネー」「通販」といったカテゴリが並んでいるので、自分が使っているクレジットカードを選択する。

口座連携 メジャーなクレジットカードはほとんど対応している

 すると、クレジットカード会社のWebサイトで利用するログイン名、パスワードの入力画面が開くので、これを入力する。しばらくすると、マネーフォワード 確定申告の「連携口座の入出金」に、まだ未確定の仕訳としてクレジットカードの利用履歴が表示される。明細の内容を見てみると、いくつかは自動的に「通信費」や「雑費」などの相手方勘定科目がしっかり適用されていて便利だと感じた。

口座連携 実際にクレジットカードの明細を取り込んでみた。この内容が問題なければ、仕訳として登録する

ところで「パスワード」を入力して大丈夫?

 ここで気になるのは、「クレジットカード会社や金融機関のWebサービスのユーザー名とパスワードを、第三者であるマネーフォワード 確定申告に入力しても問題ないのか?」という点だ。

 マネーフォワード社としては、この点について金融機関登録の画面にセキュリティポリシーを表示している。これを利用者が判断することになるだろう。

セキュリティポリシー マネーフォワードのセキュリティは?

 個人的には、クレジットカードは決済時にパスワードを必要とする「3-Dセキュア」が設定されていて、かつWebサービスとは異なるパスワードを指定できるという前提であれば、取り込み設定してもまず問題ないだろうと感じている(もちろん、リスクはあるが、リターンのほうが大きいという判断)。

 ただし、金融機関のパスワードを(マネーフォワード 確定申告に限らず)第三者のWebサービスに預けることは、さすがに躊躇(ちゅうちょ)してしまう。その場合、マネーフォワード 確定申告と金融機関を連携させるのではなく、いったん金融機関のWebサイトで「CSVファイル」を出力し、マネーフォワード 確定申告にインポートするという方法ならば問題ないだろう。

 「入力・仕訳」メニューからファイルの入出力を選択し、金融機関のWebサイトで出力したCSVデータを取り込める。筆者が利用する三井住友銀行からのCSVファイルは問題なく取り込むことができたので、セキュリティについて気になるという人はこの方法を利用することをお勧めする。

CSVデータ 三井住友銀行Webサイトから、明細をCSV形式でダウンロードが可能
CSVデータ マネーフォワードは三井住友銀行CSVフォーマットに対応しているので、そのままインポートができる。手間がかからないのを選ぶか、安全性を選ぶかは利用者次第だ。

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