将来性のないアイツをあなたは切れる?投資4コマ漫画『カブ・ジェネレーション』

» 2013年11月02日 00時00分 公開
[雄山スズコ,Business Media 誠]

 →前回のお話「カイコ特区なら就職できる?

 建機のコマツが2014年度3月期の連結業績予想を下方修正したことで、株価が大幅に下がっています。銘柄が何であれ、保有株が大きく下げた時に売却か継続保有かを冷静に判断できるか、これが株で利益を確実にあげていくための大事なポイントです。

 株の本をいくつか読めば、必ず「損切りルールを決めて守る」とあります。買った時点から10%下がったら売る、20%下がったら売る、そう決めてその通りにすれば、それ以上の損をすることはないわけです。またいつか上がるのを期待して、ズルズルと下がっていくのをただ見守っていては、損失がどのくらいになるか分かりません。下手をすれば投資金額をすべて失ってしまう可能性だってあります。損切りルールの徹底、株をやるなら必ずこれを守りましょう。

 でも、できないんです……。この株と付き合って何年になるかな、また株主総会に行きたい、株主優待が惜しいな、この株がポートフォリオに入っていれば目につくから景気の動向が分かりやすいな、とか、何かと理由をつけて売れずにいるんです。そういう人、いませんか?

 付き合いの長い保有株を家族のように感じてしまう人は投資に向いていません。ダメじゃん私。いや、これでも割り切って、愛着のある株と利益目的の株と自分の中では分けているんです。分けた結果、愛着のある株グループにさらに余計な愛着が。

 こうして私が失敗談を描くことで、同じ轍(てつ)を踏む人が少しでも減るよう願うばかりです。

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編集Hのつぶやき

最近は長期保有株主向けの優待もあったりするので、さらに悩ましいです。


著者プロフィール:雄山スズコ

漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。ぷら@ほ〜むで『国会萌えコメディ政界のまんががこんなにユルいわけがない』を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら


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