NISAにも活用! 四季報で優良企業を見つける3つのポイントマネーの達人(1/2 ページ)

» 2013年10月16日 08時00分 公開
[マネーの達人]
マネーの達人

 2013年10月1日より、NISA口座開設の受付が正式にスタートしました。そして「NISAをきっかけに、初めて株式投資をしてみたいが企業の選び方が分からない……」と悩んでいる人もいるでしょう。

 このようなときに役立つのが「会社四季報」です。

 その分厚さや、専門用語と数字のオンパレードに圧倒されて読むことをあきらめてしまう人も多いですが、優良企業を見つけるために最初に確認すべきポイントは3つに絞ることができるのです。これらをまず押さえることで、投資候補先を絞り込めるでしょう。

1.“ホント”のメイン事業は何か

 まず大切なポイントは「売上高・営業利益構成」です。

 知名度のある企業であればあるほど、イメージで語られてしまいがちです。例えば「ソニー」と言えば「電化製品」を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、近年は金融事業が、その利益を支えていることが鮮明になっています。

 企業名の横にある「連結事業」の欄を見てみると、「金融他23(15)」と記載されています。これは、売上高の23%を金融他が占めており、そのうち15%が営業利益になっていることを示しています。他事業の数字と比較すると、ソニーは金融事業部門に依存していることが一目で分かります。

 一方、「他」とついているため、金融事業単体が占める割合はここからはつかめません。こういうときは、企業HPに掲載されているIR情報にアクセスすると、詳細なデータを得ることができます。

 ソニーのIR情報を見てみると、以下のことが分かります。

 図1のように、ソニーは金融事業が大きな柱となっていることが分かります(ソニーフィナンシャルホールディングスとして上場もしています)。

 このように、あなたが抱いているイメージと実態は異なっていることは珍しくありません。その企業を支えている“ホント”のメイン事業を確認し、その将来性を判断することが大切なのです。

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