飲食店従業員がSNSで炎上、ここから生まれる商機とは?投資4コマ漫画『カブ・ジェネレーション』

» 2013年09月21日 00時00分 公開
[雄山スズコ,Business Media 誠]

 夏休みやシルバーウイークに旅行に行かれた人も多いと思います。一部の観光地では、昔から英語と日本語で書かれた案内表示がよく見られました。海外からの観光客といえば、欧米の人がほとんどだった、ということだと思います。

 ところがここ10年ほどで、そこに中国語やハングル文字の表記が増えてきました。ときにはアラビア文字が並んでいることもあります。中国、韓国、台湾、そしてアラブ諸国の人々の中に世界中を旅行できる層が生まれたという事実が分かります。観光地のツアーガイドさんも、もっと多くの仕事を受けるために今後は中国語を学ぼうと考える人が増えているそうです。

 世界の富の流れが変わる時、新興国では保険業が伸びるそうです。中国でも数年前に保険会社が大きく業績を伸ばしました。財産を手に入れた人々は、今度はそれをどう守るかを考えるわけですね。日本では生活を圧迫する高額の保険料を削るための保険相談が流行していて、保険業界にとってはつらい時期が来ているのかもしれません。日本やイタリアなど先進国の保険会社がインドの保険業界に参入する動きもあり、業界も世界の需要を見極めています。日本ではみんなが加入したいと考えるような保険商品はもう生まれないのでしょうか。

 しかし、今の世相をよく見てみましょう。TwitterやFacebookで「こんなコトやっちゃった☆」とコンビニや飲食店などの商品に損害を与えている現場を嬉々として公開する若者たちの数に驚きます。アルバイト従業員による犯行が多いため「バイトテロ」とも呼ばれているそうです。

 損害賠償を請求されたり学校を退学になったりする場合もあるようですが、被害企業としては店舗の閉鎖や施設や用具の洗浄、従業員の再教育など、イメージを回復するためにかかる時間も費用も大きいものになります。というわけで、このような現象を狙った保険商品というのは、あるのでしょうか。これからの日本、そんな保険が存在するような国にはなってほしくないですが……。

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株の損失を保障する保険はありますか?


著者プロフィール:雄山スズコ

漫画家兼投資家。政治経済ジャンルに主に生息。2004年から投資を始める。中国株、日本株、各種外貨資産などさまざまな金融商品で痛手を負うが、こりずに挑戦中。著書に『政治萌え!〜国会ゆるゆる観察日記』(司書房)、『国会萌えコメディ 政界のまんががこんなにユルいわけがない』(集英社)。ぷら@ほ〜むで『国会萌えコメディ政界のまんががこんなにユルいわけがない』を連載中。公式サイト「桃熊薬局」。著作一覧はこちら


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