ダイエット成功のカギは「達成できないスパイラル」から抜け出すこと絶対に達成する技術(1/2 ページ)

» 2013年07月30日 08時00分 公開
[永谷研一,Business Media 誠]

集中連載「絶対に達成する技術」について

本連載は、永谷研一著、書籍『絶対に達成する技術』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。

あなたは「いつも目標を達成する人」は、どんな人だと思いますか? 根性がある人、負けず嫌いな人……、いろんな人を思い浮かべるかもしれませんが、目標を達成できる人とは特別な能力を持った人ではありません。

目標達成とは、根性論や気合いとは無縁の、単なる「技術」なのです。やる気があるかどうかも、関係ありません。やり方を知っているか、知らないか。それだけです。つまり、「すごい人」や「才能に恵まれた人」だけが使えるものでははなく、誰でもマスターできるということです。そして、一度その方法を身につけると、そこから少しずつあなたの可能性が広がっていくのです。

本書では、目標を達成したい、少しでも自分を成長させたいと願う多くの前向きな人たちに向けて「5つの技術」をやさしく解説しています。さまざまな企業で「目標達成」の研修を行い、それぞれの人の「目標設定」と数カ月後の「実際に達成できたのか」のデータをのべ1万人以上にわたって分析したプロフェッショナル・永谷研一が、“絶対に目標達成できる技術”を教えます。


著者プロフィール:

永谷研一(ながや・けんいち)

発明家、株式会社ネットマン 代表取締役。

1966年静岡県沼津市生まれ。東芝テック、日本ユニシスを経て、99年4月、学校や企業の教育にITを活用した「学び合う場つくり」を提供する、株式会社ネットマンを設立。

心理学や行動科学などの豊富な知見をベースに、教育用ITシステムの企画や開発、運営を行う。また、日立、三菱東京UFJ銀行、旭化成グループ、楽天、キヤノンMJといった企業での「目標達成」「習慣化」などの研修を行うほか、明治大学、東海大学などでキャリア開発研修の講師を務める。

人材育成系のITシステムで日本初の特許のライセンス保持者。2005年特許出願。2007年日本で取得完了。2012年米国にて取得を成功。

2001年よりケータイを活用した授業システムを提供しているパイオニアであり、現在佐賀県武雄市教育委員会のiPad利活用教育のアドバイザーなどでも活躍中。

NPO人材育成マネジメント研究会理事長も務める。日本の元気を取り戻すべく教育イノベーションを提唱し、全国に未来を創る教育イノベーターを生み出すことに注力している。


 いつでも健康な体でいたいと願い、そのために体重の増減に気をつけている人は多いでしょう。つまり、ダイエットは健康になるための「目標達成」のテーマなのです。

 目標達成できない人の理由は、実はダイエットの失敗例にも隠されています。その「5つのワケ」とは、

  1. 本当にやせたいと思っていない
  2. 行動が続かない要素が満載である
  3. 深く考えていない
  4. たった1人で黙々とやる
  5. いつも同じことをやっている

です。

 この、ダイエットが失敗する「5つのワケ」と、目標達成ができない理由は同じなのです。前回は、1から3までを紹介しました。今回はこの4と5を説明しましょう。

その4:たった1人で黙々とやる

 「たった1人でやること」も、ダイエットがうまくいかない理由の1つです。うまくいってもいかなくても、誰も喜んでくれないのであればなかなかやる気が続きません。また、こっそりやめてしまっても誰にも咎められません。これでは目標達成するはずがないのです。一方で、他人をうまく巻き込んでいる人は楽しく行動を続けることができ、ダイエットに成功します。

 例えば、体重の記録をグラフにして家の中に貼り出すのはどうでしょう。そして家族を巻き込み、毎日コメントしてもらうのです。男性なら「お父さん、最近、減ってきたね」なんて家族に言われたら、それは嬉しいことでしょう。ときには「あらら。ちょっとサボってない? 体重増えてきたよ」といった強烈な指摘もあるかもしれません。それでも1人でやるより、何倍も効果が大きいでしょう。

 仕事においても、周囲の誰にも知らせずたった1人で目標に立ち向かっていっても続きません。周りの人も知らなければ支援もできませんし、アドバイスをすることもできません。

 常に目標達成できる人のほとんどは、周りを巻き込むことがうまい人です。積極的に周りに自分の状況を話して意見をもらいます。そしてその意見を生かそうとします。仕事の成果を高めるためには人から学び取ることが重要。いつも達成する人は自分の目標や行動を公開して、周りから「突っ込んでもらえる」環境をあえてつくり、他者から多くを学び取ろうとするのです。

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