1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、『フライデー』の取材記者として3年間活動。その後、朝日新聞、漫画誌編集長、実話紙編集長などを経て、現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌でルポを発表するかたわらで、報道対策アドバイザーとしても活動している。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『死体の経済学』(小学館101新書)、『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)がある。
頭の回転も速いし、ハタから見ると「優秀」なのに、とんでもなくバカな真似をする、という人がたまにいる。
最近でいえば、復興庁の元参事官・水野靖久さんなんかがいい例だろう(関連記事)。
ちょっと前に世間を騒がしたが、Twitter上で「左翼のクソども」などと市民団体や国会議員を中傷し、停職30日を受けた総務省のキャリア官僚である。
官僚といえども人間だ。口汚く毒づきたい時もある。そんなに驚くような話ではないのだが、ひとつ不思議なことがある。
水野さんが「左翼のクソども」と呼んだ市民活動家のみなさんは、ネットで記事や映像を配信したり、Twitterでデモの動員をかける。つまり、Webというのは彼らの「主戦場」でもある。
そんな場所でなぜ呑気にストレス発散をしていたのか。市民団体と折衝していたというのだから、己が「標的」になっていることも分かっていたはずだ。
頭脳明晰、しかも総務省のキャリアが今さらSNSの怖さが分かりませんでした、というのもなんともしっくりこなくないか。
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