TOEIC攻略に外せない「仮定法」半年でTOEIC800点をとる方法(1/2 ページ)

» 2013年05月28日 08時00分 公開
[杉村健一,Business Media 誠]

集中連載「半年でTOEIC800点をとる方法」について

 本連載は、ムリやムダのないTOEIC勉強法を具体的に紹介する本として10万部を突破した、杉村健一氏著、書籍『ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法』(アスコム刊)から一部抜粋しています。

 ――勉強する時間がない。というか、あまり勉強したくない。特に土日は遊びたい。結局、ラクにしかも早く点数を上げたい。リスニングが全然聞き取れないうえ、英文を読むのが遅すぎる。良い参考書で効率的に勉強したい――。こんな人は、決して少なくないでしょう。

 著者の杉村氏は英語が苦手で嫌いな上、海外経験もゼロ。しかも40歳以上。スキマ時間の活用法や目標の設定など、40代からでも決して遅くない、TOEICのスコアアップのための効率的な方法が満載の1冊です。


著者プロフィール:

杉村健一(すぎむら・けんいち)

 1965年、愛知県生まれ。二流私大卒のアラフィフ凡人サラリーマン。海外経験ゼロ、仕事で英語を使わない、外国人の友人もいないという、普段はまったく英語を使わない生活をしてきた。

 英語に関してはズブの素人で、勉強開始当初はリスニングはまったく聞き取れず、中学レベルからやり直すほど英語が苦手だった。しかし、わずか半年後の受験で885点、さらに2カ月の勉強で925点を獲得。

 現在は、友人や後輩を実験台にTOEICテストのテクニックや勉強法、参考書などを研究中。


仮定法だけはおさらいしておこう

 このように高校英文法軽視派の僕ですが、1つだけ勉強したほうがいいと思う高校英文法事項があるので、それだけ解説します。

 それは「仮定法」です。TOEICではよく出てきますし、たいていの場合は文脈で意味は十分理解できるのですが、文の時制と表す意味の時制に差があるのでおさらいしたほうがいいでしょう。通常、仮定法は中学では習わないので、中学英文法の本には出ていないことが多いです。

 では、仮定法の基本を解説しましょう。

【仮定法過去】

〈If+主語+過去形、主語+助動詞の過去形+動詞の原形〉

例文:

  • If I were a bird, I would fly to you.

 (もしも私が鳥だったら、あなたの所に飛んでいくのに)

 前半のIf節の動詞は過去形、後半の助動詞wouldも過去形になっています。これが仮定法過去。しかし、意味としては後半の「あなたの所に飛んでいくのに」の部分は今現在のことで、前半の「もしも私が鳥だったら」は事実とは異なっている現在のことを示します。言い換えると「今、私は鳥じゃないのであなたの所に飛んで行っていない」ことを表します。

 仮定法過去の文は過去形を使いつつも、事実と異なる現在のことを伝えるわけです。

 例文の後半では、過去形の助動詞(would)と動詞の原型(fly)がセットで使われますが、would以外にもshould、might、couldなども使われます。

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