本連載は、日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさん執筆の書籍『出社してから帰るまで ネイティブに伝わるビジネス英語700』『30秒英語プレゼン術 エレベーター・スピーチでビジネス英語のレベルが一気に上がる!』『打ち合わせから出張まで ネイティブに伝わるビジネス英語 ワンランクアップ編』(アスコム刊)から一部抜粋しています。
――あなたは残念な英語になっていませんか? ビジネス英語では、日常英会話よりもさらに、伝えたいことが正確に、はっきりと伝わることが大切です。
でないと、思わぬ誤解から、仕事が失敗に終わったり大きな損失を出してしまったり、相手を怒らせてしまう可能性があるのです!
しかし、実際のビジネスシーンでは「使ってはいけない表現」を使ったり、「誤解されやすい表現」を使ったり………。残念なビジネス英語が飛び交っています。そして、そのことに気付いていないのは話している本人だけだったりします。
書籍では、使ってはいけない表現と、ネイティブに「ちゃんと伝わる」表現を紹介しています。
日本人の英語を知りつくしたベストセラー英語教師、デイビッド・セインさんによる連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」。エレベーターに乗っている短時間で相手の心をつかめる英語表現の文例を紹介していきます。
→連載「ネイティブに伝わるビジネス英語」バックナンバーはこちら
先日の契約書の件、ご迷惑おかけしました。
明日には修正した契約書をお持ちいたします。
午後、どこかで30分いただけませんか?
(1)I’m sorry about the other day. のような曖昧な表現ではなく、何に対してお詫びをしているのかを明確にしましょう。
(2)I’m going to take...「〜を持っていくことにします」だと「相手の都合に関係なく〜する」というニュアンスがあり、強引に感じられるかもしれません。I can take...であれば「もしそれでご都合がよろしければ」という含みがあり、相手への配慮を感じさせる言い回しになります。
(3)What’s your schedule tomorrow? と言うと「明日のスケジュールをすべて教えてください」というイメージに取られがちです。具体的な時間を示すことがとても重要なことです。
Aの件、お待たせしております。
運送状況に遅れが発生しております。
本日午後5時には到着する予定です。
(1)予定が遅れたり、相手に不都合が生じた場合には、日本語としては十分な理由であっても、英語の場合は今の状況を正確に伝え、今後どのような予定になるのかを相手に知らせることでこちらの誠意ある対応を見せることができると考えます。
(2)「神戸が悪天候のため、飛行機が離陸できません」のような具体的な理由も必要です。
(3)日本ではよく24時制(例えば、19時、21時など)を使いますが、英語では軍隊など特殊な状況でしか使いません。今出発したのであれば、4時55分が午後であるか、午前であるかは当然分かるはずであるとネイティブは考えます。
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