この人たちの目指すセルフイメージは「センスのよい」「かわいい」などが上位に来ており、他には「楽しい」「明るい」などのポジティブなイメージが伝わってきます。たぶん、友人とのコミュニケーションにおいてもこのあたりを目指しており、「LINE」の手軽で楽しいコミュニケーションや、スタンプを利用した「ツッコミあい」などが彼女たちのやりたいこととマッチしたのかもしれません。
「LINE女子」を見てみると、ここ1〜2年のうちにスマートフォンに機種変更した若い人たちのキラーサービスとなっているようです。フィーチャーフォンによって、友人と行われていた「絵文字による頻繁なメール交換」の習慣をさらにシンプルにし、手軽に素早く相手に「ツッコミどころ満載のスタンプ」を送れる点が受けたのではないでしょうか。
彼女たちは「Facebook」も併用している率は高いのですが、どうも親しい友人たちとは「LINE」で盛り上がることのほうが多いようです。「Facebook」にも「Poke」(以前は「あいさつ」と訳されていた)というちょっかいをかける機能がありますが、「LINE」で「ツッコミどころ満載のスタンプ」を送ったほうが、相手にちょっかいをかけている感が強いのではないかと思います(自分のセンスも伝えられますし……)。
ユーザー数の増加に伴い、ソーシャルメディア的な側面も強くなってきました。また、企業のマーケティングプラットフォームとしての活用事例も増えてきています。スマートデバイスをめぐるサービスはソーシャルメディアであれメッセンジャーであれ、ユーザーの生活時間シェアをどれだけ獲得できるかの競合になってきたようです。(コプロシステム 商品計画研究所 大久保惠司)
※この記事は、誠ブログ「「ライン(LINE)女子」について -データから見るペルソナ図鑑(21)-」より転載しています。
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