お弁当が売れない? お茶が売れない? 中国のランチ事情ローソンの海外物語(中国編)(1/4 ページ)

» 2012年06月27日 08時01分 公開
[ローソン海外事業研究部,Business Media 誠]

ローソン海外事業研究部

ローソン入社2年目の若手と、13年目の中堅社員2名で構成している。同社のいろいろな取り組みを社内ブログなどに執筆し、情報発信することが主な活動。

コラム『ローソンの海外物語』では海外事業をどのように展開してきたのか、現地のコンビニではどのような商品が売れているのか、といった内容を紹介していく。


 突然ですが、平日のランチは何を食べていますか?

 日本では外食をしたり、コンビニでお弁当を買っている姿をよく見かけます。最近ではお弁当を持参する、いわゆる“弁当男子”も増えているようですね。

 多くのビジネスパーソンは、あまり時間をかけずにランチを済ませています。では中国のランチ事情はどのようになっているのでしょうか。前回の「おでん」に引き続き(関連記事)、今回は「中国人の食文化とランチ」についてご紹介します。

中国の食文化について

 中国の学校では、給食ではなく学食があります。自分の好きなものをチョイスし、カスタマイズして食べるのが普通です。

 しかも面白いのが遠足。遠足というと日本は、から揚げや卵焼きなどが入ったお弁当を持っていきますよね。あとは300円以内のお菓子とか。しかし中国人は、手作りのお弁当を持っていかず、行った先のレストランで食べるとか。なぜなら朝つくったモノ(冷えたもの)を昼に食べる習慣がないからだそうです。

 このように小さい頃から、“できたて”のモノを食べて育った中国人は、「温かい食べ物」を好む文化があります。

 また飲み物についても同じ。ペットボトルに入った飲料でも常温のモノを好みます。中国のレストランでビールを注文すると、ぬる〜いモノが出てくることがしばしば。これも多くの中国人が常温を好んで飲む、といった食文化があるからですね。

 中国人にとって「冷たいモノ」は、“身体に悪くおなかを壊す原因”と考えられているようです。しかも、「おにぎり」や「お寿司」なども温めるそうですね。

 日本人からすれば、おにぎりを温めるのは理解できても、「お寿司はちょっと……」と思ってしまいます。このように温かいモノを好む中国人に、どのような工夫をしているのでしょうか。

イートインスペースでランチをとる様子(上海にあるローソン)
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.