夏のボーナス商戦、スマホなどを除いて盛り上がりに欠ける?

» 2012年06月07日 13時59分 公開
[Business Media 誠]

 今年の夏のボーナスは54万9000円――。これは昨年比で7000円(1.4%)のプラスであることが、価格.comの調査で明らかになった。年代別にみると、大きく伸びたのは20代で、昨年比1万2000円(3.5%)増の35万円。このほか50代(2000円、0.2%)もわずかに上昇した。一方で40代は同1万4000円(−1.3%)減少し、各世代で減少幅が最も大きかった。家族構成別と合わせてみると、「40代で子どものいる家庭」に関して厳しい予想が出ている。

 業種別で、昨年に比べて増加しているのは「公益法人・財団法人」(2万9000円、5.6%)、「製造業」(1万8000円、3.1%)、「金融業」(1万1000円、1.4%)の3業種。ほかの業種についてはマイナスになったが、特に落ち込みがひどかったのは「医療業」で昨年比3万4000円(−6.8%)。また「ソフトウェア・情報サービス業」(1万7000円、−3.2%)、「サービス業」(1万6000円、−3.9%)の落ち込みも目立った。

夏のボーナス支給額(出典:価格.com)

夏のボーナスで購入したい商品

 夏のボーナスで購入したい商品は? この質問に対し「洋服・ファッション関連」(16.9%)と答えた人が最も多かった。毎回トップにくる項目だが、昨年に比べると1.0ポイント減少した。次に「家具・インテリア」(11.4%)、「PCパーツ」(9.9%)、「スポーツ用品・アウトドア用品」(9.3%)、「ノートパソコン」(8.7%)と続いた。

夏のボーナスで購入したい商品(出典:価格.com)

 昨年まで家電製品の主力だった液晶テレビなどの「薄型テレビ」や「Blu-rayディスクレコーダー」がポイントを落とし、昨今人気の「スマートフォン」や「タブレット端末」がポイントを上げる結果に。

 カカクコムの鎌田剛氏は「地デジ完了による薄型テレビの需要減が大きく響き、スマートフォンやタブレット端末などの一部製品を除いては、なかなか需要を喚起できていない。ボーナス商戦も盛り上がりに欠ける状況になりそうで、家電業界などはヒット商品不足に頭を悩ませることになりそうだ」としている。

 インターネットによる調査で、働く男女6135人が回答した。調査期間は5月22日から28日まで。

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