故郷が謎のゆるキャラを作っていた誠 Weekly Access Top10(2012年2月4日〜2月10日)

» 2012年02月14日 12時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「東京駅ではどんなお土産が売れているの?」。2位は「実力だけじゃダメ、プレッシャー耐性も必要な時代に」、3位は「首都圏の沿線で、“学力偏差値”が高いのどこ?」だった。

永遠の12歳、ひみこちゃん

 先週に続いて、今週も読まれているちきりんさんの連載。今週の記事「若者が正規雇用に就けない社会の行く末とは」では、「若者の雇用を生むために、地方自治体のWebサイトを作らせてはどうか」という提言もあった。少し気になったので、筆者の故郷の奈良県のWebサイトを調べると、市単位のWebサイトはあるのだが、町単位では見当たらないことが多い。奈良県は観光地でもあるのでもったいないなと思った次第である。

 故郷のWebサイトをいろいろ見ていて、「おっ」と思ったことがある。筆者が学生のころに電車で通過していた奈良県桜井市のWebサイトを見ていた時のこと。トップページの目立つ位置にある、「ひみこちゃん」なる怪しげなバナーが目に入った。

出典:桜井市公式Webサイト

 バナーをクリックすると、「ひみこちゃんのページ」に飛ぶ。見ると、いわゆる地域おこしのために作られたゆるキャラであるようだ。設定を見ると、「年齢:永遠の12歳」「性格:マイペース・めんどくさがり」「好きな物:甘い物・ゲーム」と近所の女の子レベルである。

出典:桜井市公式Webサイト

 そもそも邪馬台国の場所については近畿説のほかに九州説もあるのに、堂々と使ってしまっているところが関西人気質である。もしかすると、「ひらがなだからOK」という判断なのかもしれない。そういえば、筆者の実家近くで古墳が発掘された時に、卑弥呼弁当なる便乗商品が登場したことを思い出す。

 ひみこちゃんはアニメがYouTubeでも公開されており、邪馬台国の場所について自らネタにしていたりもする。

占え!ひみこちゃん第3話

 昨今の萌えキャラ偏重の風潮とは一線を画しているようで、ひみこちゃんはなぜかおばちゃんに変身可能。決め台詞は「アメちゃん、食べる?」である。

 それなりにキャラは立っているように思うのだが、やはり各地域にゆるキャラが乱立しているからか埋没してしまっているようだ。ゆるキャラを紹介するWebサイト「みんなのゆるキャラ」によると、少なくとも1134匹ものゆるキャラが全国にいるという。広く存在をアピールするため、まんべくんが過激発言をウリにしたのも分かるような気がする。

 まんべくんに限らず、ひこにゃんやせんとくんも、何らかのもめごとがあって認知度が上がった経緯がある。そこで、個人的には九州のどこかの市町村が同じひみこちゃんというキャラを作って、どちらが本流かプロレスのように競えば盛り上がるのではないかとも思ったりもした。

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