最もマヨラーな都市は青森市誠 Weekly Access Top10(2012年1月28日〜2月3日)

» 2012年02月10日 12時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「『会社のために……』という時代は終わり」。2位は「日本に足りないモノは? 給与一律カットの弊害」、3位は「NEC、パナ、ソニー……家電業界を襲う“リストラ地獄”」。

最もマヨラーな都市は青森市

 前回のトップ10で取り上げた総務省の2011年家計調査。前回は福島市と東京都区部だけに注目したが、調査の対象は県庁所在地と一部の政令指定都市なので、全体を見るとさまざまなことが見えてきて面白い。

 例えば、次のパンの年間消費金額(二人以上の世帯)。代表的な洋食ということで、都会っぽい雰囲気のある都市が上位に入っている一方、米どころ東北の中心である仙台市が最下位なのは何となく納得できるように思う。

1位 2位 3位 4位 5位 ワースト
パン 神戸市(35578) 京都市(34187) 大阪市(33761) 松山市(33557) 金沢市(33095) 仙台市(19928)
※カッコ内の数字は年間平均消費金額(単位は円)。福島市は4、5月のデータがないので、集計から除いている。

 地域性が出ているように思えるのが酒類。上位を占めているのは東北、北陸の都市。そして意外なのは、那覇市がワーストであること。泡盛など有名な酒もあるのだが、那覇市は平均所得が少ないからか、全体の消費金額自体がほかの都市より20〜30%ほど低くなっていることが影響しているようである。

 ほかのランキングでもしばしば最下位となっているのだが、アイスクリーム・シャーベットでも最下位になっていたのには、さすがに驚いた。

1位 2位 3位 4位 5位 ワースト
酒類 青森市(61965) 盛岡市(55370) 秋田市(53956) 新潟市(50749) 富山市(50733) 那覇市(26728)
アイスクリーム・シャーベット 金沢市(9636) 鳥取市(8793) 千葉市(8617) 川崎市(8459) 鹿児島市(8458) 那覇市(5281)

 地域料理の味付けということで、調味料を見ても面白い。砂糖や酢は西日本の方が東日本より消費金額が多くなる傾向にある。うどんのだしに代表されるように西日本は薄味だという印象があったのだが、意外である。

 また僅差ではあるが、最もマヨネーズ好きなのは青森市となっている。なぜかと思い検索してみると、ホタテマヨネーズが人気のようである(さすがにそれだけではないと思うが)。

 テレビやネットの影響で地域独特の文化が衰退しつつあるともいわれる現代。宇都宮市や浜松市のぎょうざのように、こうした家計調査の結果が、地域の特色をアピールするきっかけになったら面白いと思う。

1位 2位 3位 4位 5位 ワースト
砂糖 宮崎市(1809) 和歌山市(1768) 長野市(1766) 大分市(1614) 津市(1585) 川崎市(989)
堺市(2048) 大分市(1711) 奈良市(1691) 鹿児島市(1690) さいたま市(1628) 水戸市(793)
マヨネーズ 青森市(1481) 鳥取市(1461) 山形市(1446) 新潟市(1443) 松江市(1427) 那覇市(758)

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