役員報酬、最も多かったのは?

» 2012年01月13日 16時30分 公開
[Business Media 誠]

 2011年1月〜12月に役員報酬を開示した226社の中で、役員報酬が最も多かったのは日産自動車のカルロス・ゴーン氏の9億8200万円であることが、東京商工リサーチの調査で分かった。

 次いで、ソニーのハワード・ストリンガー氏が8億8200万円、大東建託の多田勝美氏が8億2300万円、タカタの高田重一郎氏が6億9500万円、エース交易の榊原秀雄氏が6億1800万円と続いた。

 個別開示した364人のうち、役員報酬額が9億円台は1人(0.3%)、8億円台は2人(0.5%)、5〜7億円台が4人(1.1%)、2〜4億円台が52人(14.3%)、1億円台が305人(83.8%)。5億円以上は7人で、1億円台は8割超を占めた。

役員報酬の合計は607億200万円

 役員報酬の合計は607億200万円。内訳をみると、基本報酬が373億400万円(61.5%) 、賞与が84億3100万円(13.9%)、退職慰労金(引当金繰入額含む)が76億800万円(12.5%)、ストックオプションが43億5800万円(7.2%)、業績連動報酬・中期インセンティブほかが30億100万円(4.9%)。役員報酬のうち、基本報酬部分は6割にとどまり、企業により賞与や退職慰労金、ストックオプション、業績連動報酬など、役員報酬が多様化していることが分かった。

 開示人数の最も多かったのは2010年12月に、東証1部に新規上場した大塚ホールディングスの8人。2人以上の複数役員が報酬1億円以上だったのは81社(35.8%)だった。

役員報酬を開示したのは226社(出典:東京商工リサーチ)

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