住まいの選び方はこれほど違う――日本人と韓国人あなたはどうする? 住まいの選び方(1/4 ページ)

» 2011年11月25日 08時05分 公開
[権田和士,Business Media 誠]

権田和士(ごんだ・かずひと)のプロフィール

早稲田大学卒業後、インタープライズ・コンサルティング(旧日本エル・シー・エーに入社)に入社。現在は同社で執行役員。住宅業界向けコンサルティングで、日本最大規模の実績を誇る住宅不動産事業部の事業部長を務め、これまで50社以上の支援を行う。1年間のうち、300日以上講演や研修を行い、その研修生は年間でのべ4000人以上に及ぶ。住宅・不動産業界の未来を見据えた業界動向のほか、全国各地の工務店やデベロッパー、ハウスメーカーの個別事情に精通している。

また住宅業界の専門誌などで、数多くのコラム連載を行っている。経営コラム「住宅業界を斬る!」を連載中。


 住まいを選ぶ上で読者はどんな点を重視するだろうか。

 インターネット調査会社のマクロミルが実施した「住んでみたい街ランキング2011」の調査結果によると、住みたい街を選ぶ際の重視する点には「交通の便が良い」「買い物に便利」「治安が良い」が上位に挙がった。

(出典:マクロミル)

 意外にも「教育環境が良い」は12位とそこまで高くなく、住みたい街を選ぶ上で重要視されていない。

 一方、隣の韓国では子育て・教育に対して日本人と比べものにならないほど熱心である。

 完全なる学歴社会のため、良い学校や塾に入るために住まいを変える(引っ越しをする)ケースも多い。また優良な学校、塾が集まる学区は住宅価格・地価共に高くなる傾向が強い。さらに、教育熱の高さは教育費にも表れている。

 野村證券の2007年調査によると日本では生活費のうち、教育費にかける割合は10.1%のため、その高さがうかがえるだろう。

 今回の記事では韓国の「学歴重視の住宅事情」を見ていきながら日本との住まいの選び方を比較し、日本ならではの住まいの選び方を示唆したい。

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