土肥:ビジネスパーソンの考え方に変化が出ているようですが、一方の会社側はどうなんでしょう? 変化は出てきているのでしょうか?
黒田:会社といっても人の集まりで、経営者自身も「価値観が変わった」という人が多いのではないでしょうか。
震災後、リクナビNEXTでは被災者のための求人情報特集を掲載しました。4月13日から7月5日の間、震災により転職を余儀なくされている人を対象に求人情報を無料で掲載したんです。
結果、掲載求人数は3カ月間でのべ1万3000件以上も集まりました。多くの企業に、被災者のためにポジションを空けていただいた。企業側にも「自社ができる協力はしていこう」「従業員の子どもが避難しているので、支援しよう」といったバックアップが数多く生まれていたようです。
こうした動きを見ていると、会社・経営者も個人と近い価値観で動いていることが実感できましたね。
土肥:なるほど。求人件数は1万3000件を超えたということですが、それは予想より多かった?
黒田:受け入れ口を作っていただいた企業は予想以上に多かったですね。週に50件程度の掲載を見込んでいたのですが、実際は1000件。いかに私の予測があてにならないかが分かりました(笑)。
土肥:いい意味で、予想が外れましたね。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング