はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。
※本記事は、「Chikirinの日記」において、2009年7月26日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。
ちきりんは旅行先でとった写真をPhotoshopで加工し、「旅行のまとめ写真集」を自分で作って保存しています。また、気に入った写真にメッセージを入れて、オリジナルの暑中見舞い葉書などを作ることもあります。
こんな感じです。
葉書として送るためにプリントする際は、家庭用のインクジェットプリンタで“高画質印刷”をするわけですが、たかだか2万円もしないプリンタなのに本当にキレイに印刷できて感激します。
ただ、高画質で印刷すると、インクがすぐになくなるんですよね。ちきりん家のプリンタのインクタンクは黒、赤、青、黄の4種に分かれていて、替えのインクタンクは純正品だと1種類が800円です(家電量販店での値段なので定価は1000円くらいでしょう)。4種類全部替えると3200円です。
これ、インクを6回替えたら、プリンタ本体が買える値段になります。プリンタの値段は2万円弱なので、メーカーはこちらでは利益が出ていないのでしょう。彼らは最初からインクでもうけるつもりなのだと思います。
ですが、インクが高いと思う人はたくさんいるため、安い詰め替え用インクがサードパーティ(プリンタメーカーとは無関係の会社)から発売されています。一番安いのはインクを詰め替えるタイプのものなのですが、コレがめんどうな商品です。手がインクだらけになるんです……。
「ちきりんが不器用だから」という理由もありますが、根本的な原因は、プリンタメーカーがインクタンクを(わざと)“詰め替え”が難しいように作っているからでしょう。
プリンタメーカーとしては、(純正インクでもうけようと思っているのに)ほかの会社にそんなものを売ってほしくありません。「勝手に余計なモンを作るな!」って感じです。実際、一部の詰め替えインク製造会社には訴訟を起こしているようです(参照リンク)。
ちきりんは毎回、手をインクだらけにしながら思います。「企業の戦略って、時に消費者に意地悪だよね」、と。
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