ドイツ・カールスルーエ市在住ジャーナリスト。東京都立大学工学研究科大学院修了後、1995年渡独。ドイツ及び欧州の環境活動やまちづくりをテーマに、執筆、講演、研究調査、視察コーディネートを行う。記事連載「EUレポート(日本経済研究所/月報)」、「環境・エネルギー先端レポート(ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社/月次ニュースレター)」、著書に「環境先進国ドイツの今」、「ドイツ・人が主役のまちづくり」など。ドイツ・ジャーナリスト協会(DJV)会員。公式サイト:「ドイツ環境情報のページ」
東日本大震災の復興コンセプトとして、エコタウン構想が取りざたされている。
菅首相が「植物やバイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウンをつくり、福祉都市としての性格も持たせる」と語ったのが4月1日。その後、松本内閣官房参与が「中心部はドイツの田園都市などをモデルにする」(13日)と述べるなどエコタウン構想が動き出したところだ(田園都市=エコタウンではないが、密接な関連がある)。
エコタウンといえば、世界に先駆けて取り組み始めたドイツを想像する人もいるだろう。実際、エコタウンとエコ建築の先進地ドイツから得られる知識やノウハウは多いはずだ。
ただ、一般市民にとってエコタウンのイメージは必ずしも明確でない。「自然エネルギーを利用し、人に優しいのだろう」といった大まかなイメージは浮かんでも、はっきりした輪郭はなかなか見えないように思う。
今回はドイツにおけるエコ建築の第一人者、シュトゥットガルト工科大学建築学部のアンドレアス・ルフラー教授(参照リンク)へのインタビューを通して、エコタウンの基本的な考え方を明らかにしたい。また海外でも多くのプロジェクトを手がける教授から、日本のエコタウン構想への提言もいただいた。
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