アレッシイ、2011年春夏コレクション(1/7 ページ)

» 2011年05月09日 08時00分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 イタリアのハウスウエアブランド「ALESSI」から、2011年春夏コレクションが発表された。今回のコレクションは、2010年5月にミュンヘンのディ・ノイエ・ザムルングで開催された「Oggetti e Prigetti(オジェッティ・エ・プロジェッティ)」展にてALESSIが提示した、今後10年間において歩む2つの方向性:<ethical(倫理的)>と<radical(急進的)>の基に制作されたものだ。

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 すでに別記事で紹介されている深澤直人氏の鍋シリーズ「SHIBA」をはじめ、マルセル・ワンダース、マッシミリアーノ・フクサス、カリム・ラシッド、デイビッド・チッパーフィールド、アレッサンドロ・メンディーニ、ピエロ・リッソーニ、マリオ・トリマーチ、エレナ・マンフェルディーニといった今注目の若手から巨匠まで、実に個性的かつ多彩な顔ぶれが集結し、ALESSIが示した2つのキーワードを行き来するユニークかつ幅広いラインアップが展開されている。

 ALESSI社長のアルベルト・アレッシィ氏は今回のコレクション発表に際して、「デザイン全体を<ethical>と<radical>で二分化することは、国際的なデザインシーンに向けたカテゴライズとしても捉えることができる」と語っている。それと同時に、「このカテゴライズを、純粋な作家性や詩的な表現によって生み出されたデザインが持つ複雑かつ奥が深いリアリティを定義するための断片的な試みとして捉えてもらいたい」とも言及している。

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 例えば、深澤氏の「SHIBA」は<ethical>であるのに対し、ワンダースのテーブルウエア「DRESSED」は<radical>とカテゴライズできるが、どちらも“2つの言葉”によるカテゴライズがそっくりそのままひっくり返る可能性も秘めているというわけだ。

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