取材現場では何が起きているのか?まとめ読み!誠 PDF

» 2011年04月27日 13時16分 公開
[Business Media 誠]

 面白いと思った特集や連載を、まとめて読みたいと思ったことはありませんか? 「まとめ読み!誠 PDF」は、注目を集めた特集や連載を、まとめて読めるPDFファイルに再編集。1度ダウンロードすれば、気になる記事をいつでも読むことができます。

 以下「記者クラブを批判したら……最大の抵抗勢力が出てきた」(2009年11月27日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、ジャーナリストの上杉隆氏と窪田順生氏の対談記事(第4話〜第6話)をまとめて読むことができます。

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最強のスピンドクターは誰か

ジャーナリストの上杉隆氏

土肥(編集部):さきほど立花隆さんの話がチラッと出てきましたが、お2人は立花さんのことをどのように見ていますか?

上杉:立花さんは海外で言えば、ジャーナリストではなくて、アナリストや評論家といった感じ。しかし日本ではジャーナリストと評論家の区別がついていないため、一緒くたにしている人が多い。

窪田:評論家というのは分析するために情報が必要になります。しかしその情報源が、新聞記者であることが多いため、彼らの悪口を言えない人が多いことが問題。

上杉:立花さんは著書の中で「記者クラブは悪くない」といったことを書いています。また数カ月前に開かれたシンポジウムでも、記者クラブを擁護する発言をしていました。つまり、彼は現場に足を運び、取材をしたことがほとんどないから、記者クラブのことをよく分かっていない。新聞記者からオコボレをちょうだいして、肩書きに「ジャーナリスト」と書くのはやめてもらいたい。でないとジャーナリストとして仕事をしている人に、迷惑がかかってしまう(笑)。

窪田:あと立花さんたちの世代の人たちが、下の世代を潰してきた経緯がありますよね。

上杉:立花さんの世代以降20〜30年の空白期間があって、いきなり41歳の自分がいるといった感じ。僕らの世代でも「いけるかなあ」と思ったフリージャーナリストはたくさんいたけど、みんなそうした上の世代に潰されてしまった。フリーで仕事を続けるのは確かに大変なのですが、気づいてみたら政治分野の若手フリージャーナリストと呼ばれるのは自分1人だけになってしまった感がある。

 ハッキリ言って、ジャーナリストのライバルはたくさんいた方がいい。なぜなら、自分のところに集中して降りかかってくる圧力を分散できるので(笑)。

 例えば記者クラブの問題に関して言えば、テレビ局や新聞社などから「上杉は出すな!」という圧力がかかってきます。また役人も記者クラブを潰されたら困るので、“上杉問題”ということで話し合っている役所もあるほど。そして最大の抵抗勢力は、実はテレビに出ている政治評論家やコメンテーターと称する同業の人たちなのです。例えば毎日新聞で立派な肩書きを持っている人など。なぜ彼らが抵抗するかといえば、記者クラブを潰されるということは、彼らのビジネスモデルを崩されるから。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)。

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 →取材現場では何が起きているのか? 新聞記者と雑誌記者に違いをダウンロードする。


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