レクサスの特別仕様「LFAニュルブルクリンク パッケージ」

[日岐まほろ，エキサイトイズム]

　レクサスはジュネーブモーターショーにおいて、サーキット走行を意識したさまざまなモディファイを特徴とするLFAのスペシャルエディション「LFAニュルブルクリンク パッケージ」を初公開した。

　世界一過酷なサーキットとうたわれ、また世界の自動車メーカーが新型車のテストを繰り返す自動車開発の聖地としてもしられるニュルブルクリンク・サーキット。LFAも当然ながらその開発にあたりニュルブルクリンクの地で過酷なテストが行われ、また同サーキットで開催される24時間耐久レースへは開発段階よりチャレンジを続けてきている。そうした経緯を記念し誕生したのがLFAニュルブルクリンク パッケージだ。

　標準仕様のLFAと最も大きく異なるのが、新たに追加された空力パーツの数々。超高速域でのダウンフォース獲得のため、大型フロントスポイラー、カナード、フィンタイプのサイドスポイラー、固定式大型リアスポイラーなどを装備。いずれも、軽量・高剛性を特徴とするカーボン強化プラスチック製となる。また専用チューニングが施されたサスペンションを装備することで車高が10ミリダウンするほか、足もとにはメッシュタイプのアルミホイール、専用ハイグリップタイヤが与えられる。

　インテリアについても、表皮にアルカンターラを用いたカーボン製スポーツシートや、同じくカーボン製のセンターコンソールおよびドアトリムが奢られるなど、走りを追求したストイックな仕様へと変更される。

　パワートレインにも専用チューンが施されており、最大出力は標準仕様車プラス10馬力となる570馬力まで向上。シングルクラッチ式2ペダルMTの変速レスポンスも0.2秒から0.15秒へと短縮されている。

　レクサスLFAは全世界で500台限定販売となるモデルだが、ニュルブルクリンク パッケージは全生産台数の10％にあたる50台のみの生産となる予定だ。なお、ニュルブルクリンク パッケージを購入したカスタマーへは、ニュルブルクリンク・サーキットの年間走行パスや、同サーキットを舞台としたマンツーマンのドライビングレッスンが提供されることとなる。