「夢は持ち家」という人が、減っているワケあなたはどうする? 住まいの選び方(1/4 ページ)

» 2011年01月21日 08時00分 公開
[権田和士(日本エル・シー・エー),Business Media 誠]

権田和士(ごんだ・かずひと)のプロフィール

早稲田大学卒業後、日本エル・シー・エーに入社。現在は同社で執行役員。住宅業界向けコンサルティングで、日本最大規模の実績を誇る住宅不動産事業部の事業部長を務め、これまで50社以上の支援を行う。1年間のうち、300日以上講演や研修を行い、その研修生は年間でのべ4000人以上に及ぶ。住宅・不動産業界の未来を見据えた業界動向のほか、全国各地の工務店やデベロッパー、ハウスメーカーの個別事情に精通している。また住宅業界の専門誌などで、数多くのコラム連載を行っている。経営コラム「住宅業界を斬る!」を連載中。


高度成長期には「住宅すごろく」と呼ばれる画一的な住宅の選び方が存在した(写真と本文は関係ありません)

 Business Media 誠の読者に聞いてみたいことがある。それは「あなたの住宅選びの夢は、持ち家ですか?」ということ。

 「やっぱりマイホームが欲しい」という人もいるだろうし、「新築だけじゃなくマンションや中古物件でも十分だ」「いや、自分は一生賃貸のままでもかまわない」など、さまざまな意見があるだろう。

 高度成長期には「住宅すごろく」と呼ばれる画一的な住宅の選び方が存在した。若い男女が結婚したらまず2人で賃貸暮らしを始め、余裕が出てきたら分譲マンションを購入。そして会社の昇給とともに資金を蓄えていき、頭金がたまったら新築のマイホームを購入して「住宅すごろく」はアガリだった。

 しかし、現代の住宅選びというのは実に多様化している。一生未婚のままの「おひとりさま」のマンション住まい、DINKS向けマンション、小家族用のコンパクトハウス、中古物件のリノベーション、一生賃貸暮らし……それぞれが自分に合ったライフスタイルを選んでいる。

 今回の記事では多様化しているライフスタイルに対する住宅選びの事例を取り上げ、読者に住宅選びの知識を得ていただきたいと思っている。あなたに合った住宅選び、ライフスタイルの選択に生かしてもらえれば幸いだ。

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