ちきりん:ただインターネットはまだまだ普及しておらず、大学院の一部の生徒が利用していたくらい。私なんかは日本の友人に連絡するときはファックスを使っていましたから。手紙は相手に届くのに時間がかかるし、電話は貧乏留学生にとっては高すぎる。ファックスだと紙にたくさん書いても、150円ほどだから、という理由で。
ある日、現地の友人が教えてくれました。「実はインターネットというものがあって、電子的に文書を送ることができるんだよ」と。当時はテキストファイルを少し送れるくらいだったのですが、その友人は「そのうちファックスなんてなくなるよ」とも言っていました。それを聞いた私は「どういう意味なんだろう?」とちんぷんかんぷん(笑)。まだ「シリコンバレー」という名前も、一般的の人たちには知られていませんでした。
磯崎:「シリコンバレー」って名称は、意外に歴史が浅いものなんですね。
ちきりん:当時はまだあまり開発もされていなくて。今はショッピングセンターやレストランが増えて街全体がとてもひらけていますが。
磯崎:シリコンバレーではなく、まだ「ベイエリア」と呼ばれていた時代ですね。
ちきりん:そうですね。楽しい留学生活でした。で、米国から帰国した後もずっと外資系企業で働いていましたが、実は先日退職したところです。今は、念願の“プー太郎”生活を満喫しています(関連記事)。
磯崎:おめでとうございます!
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