職場や飲食店での全面禁煙に賛成する理由

» 2010年03月10日 12時40分 公開
[Business Media 誠]

 他人の吸ったタバコから立ち上がる煙。それを吸い込んでしまう「受動喫煙」を防止しようという動きが強まっているが、タバコの煙のニオイが好きという人はどのくらいいるのだろうか。タバコの煙のニオイが「好き(とても+どちらかというと)」という人は7.5%であることが、アイシェアの調査で分かった。一方「嫌い」という人は92.5%と、多くの人がタバコの煙のニオイは嫌っているようだ。

(出典:アイシェア)

 日常生活の中で受動喫煙をしてしまう機会が、「ある(頻繁に+たまに)」という人は88.1%。喫煙者は喫煙スペースへの出入りが多いためか93.2%と高いが、非喫煙者でも87.0%が受動喫煙の機会が「ある」と答えた。また分煙されている施設を利用したとき「禁煙席にいるのにタバコのニオイがする」など、しっかり分煙されていないように感じたことが「ある」人は77.4%。この割合は、喫煙者でも63.0%と半数を超えており、非喫煙者では80.5%にも達した。「非喫煙者の方が分煙の甘さを感じている様子がうかがえた」(アイシェア)としている。

全面禁煙に賛成する理由

 受動喫煙防止対策のため、飲食店や職場などが全面禁煙されることについてどのように考えているのだろうか。「賛成(とても+どちらかというと)」という人は76.9%。男女別に見てみると、男性は72.7%であるのに対し、女性は81.7%と9ポイントも高い。また、非喫煙者では「賛成」が87.0%、喫煙者でも30.1%が支持している。

(出典:アイシェア)

 全面禁煙に賛成する理由を聞いたところ、「完全な分煙は不可能なので」「子どもの受動喫煙が心配だから」「食事中にタバコのニオイがするとおいしくなくなるから」「煙は自己防衛できないので」などの意見が目立った。一方、反対の理由として「分煙で十分」「全面禁煙ではなく、空調を完備した喫煙席・喫煙コーナーの設置を義務化するべき」「吸いたい人には吸わせてあげられる環境を作ったほうがいい」といった声があった。

 「現状では全面禁煙に大多数が賛成しているが、今後どのように対策が進んでいくのだろうか。喫煙者にとっても、非喫煙者にとっても、環境が大きく変わりそうである」(アイシェア)

 インターネットによる調査で、20〜40代の男女411人が回答した。調査期間は2月18日から2月23日まで。

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