花粉症と同じくらいの悩みは――「金銭、仕事、就労」に集中

» 2010年02月22日 17時03分 公開
[Business Media 誠]

 花粉症の症状が、仕事に影響したことがあるという人はどのくらいいるのだろうか。これまで花粉症になったことがあるビジネスパーソンに聞いたところ、78.4%の人が「ある」と回答していることが、グラクソ・スミスクラインの調査で分かった。一番多かった仕事に影響する症状は「鼻水・鼻づまり」(34.2%)で、それにより「仕事の最中に何度も鼻をかむため、時間のロスになったり、集中力がかなり途切れたりしてしまう」(男性27歳)といった声があった。また多くの人は集中力の低下に悩んでおり、「何事にも集中できない。精神的に情緒不安定になる」(男性35歳)など、業務に影響を及ぼすケースが目立った。

 ちなみに仕事だけではなく、婚活にも影響が出たという人は6.1%。女性は肌荒れや化粧崩れが影響を及ぼすと答えた人が多かった。一方の男性も「コンタクトができない」「異性に鼻水などみっともない姿を見られたくない」など、外見のイメージダウンを懸念している意見があった。

(出典:グラクソ・スミスクライン)

 インターネットによる調査で、20〜39歳のビジネスパーソン620人が回答した。調査期間は1月30日から1月31日まで。

花粉症と同等の悩みは「金銭、仕事」に集中

 あなたにとって花粉症と同じくらいの悩みのタネは何ですか? この質問に対し、最も多かったのは「金銭問題」(42.4%)。次いで「仕事環境」(36.1%)、「健康問題」(31.0%)、「経済情勢」(28.2%)、「就労問題」(25.3%)と続いた。「現在の経済不況下で増す不安要素が人々の注目を集めているようだ」(グラクソ・スミスクライン)。一方「交友関係」(8.1%)や「家庭問題」(12.1%)などは少なく、プライベートな人間関係に悩んでいる人は少ないようだ。

(出典:グラクソ・スミスクライン)

 花粉症に関する精神的な負担を金額にするといくらくらいだろうか。1カ月に受ける負担を聞いたところ、全体の30.4%は「5万円以上」と回答。「花粉症に悩む人たちが決して軽くない精神的負担を強いられていることが分かった」(グラクソ・スミスクライン)としている。「10万円以上」と答えた人は14.4%で、そのうち30代男性が3分の1を占めた。

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