今日は何日、何曜日だっけ? カレンダー表示機能をもつ時計菅野たけしのウォッチWatch(1/4 ページ)

» 2010年02月22日 12時00分 公開
[菅野たけし,Business Media 誠]

 腕時計に求められる最大の役割といえば時刻表示だろう。見やすい、見にくい(確信犯的に見にくい時計も最近多いが)は別にして、時刻表示のない時計はない。近年ではベーシックな時刻表示に加えてクロノグラフ(ストップウォッチ機能)や月齢、GMT(24時間針と24時間目盛りによって世界標準時や他の地域の時間帯を表示させる)などの付加機能が追加され、より複雑・高額化傾向にある。機械式時計では、時刻表示以外の機能が増えれば増えるほど、また、その機能が複雑になればなるほど、生産本数は限られその時計価格も高額になる。

 そんな中、プライスにもあまり左右されず、一般的にも普及しているの機能が「カレンダー表示」だ。今日が何日なのかを文字盤の小窓に表す、デイト(=日付)表示スタイルが最もポピュラーだが、カレンダー機能を備えた時計が、時計史に登場したのは1910年代。文字盤の外周部分に1〜31までの数字がプリントされ、先端がU字型をした針が日付を指し示す、ポインターデイトと呼ばれるスタイルで日付を示した。

 現在のような小窓で日付表示を行う元祖といえばロレックスだ。1941年にはデイト表示機構を備えた時計を発表。さらに1945年、深夜0時ちょうどに日付が、しかも一瞬で替わる「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」が誕生した。この自動巻、防水、カレンダー付という実用性に富んだ時計は、60年以上たった今でも世界各国で高い信頼と人気を獲得している――まさに究極の実用時計といえるだろう。

トルピード ヒストリアルドール セマナル(詳細は最終ページに)

 そこで今回のウォッチWatchでは、カレンダー表示機能付き時計の優れものを紹介しよう。

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